2012年9月12日(水)
Googleに評価される記事の書き方
ユーザー目線を徹底的に意識したサイト作り
執筆するのはGMO TECH株式会社SEM事業部マネージャー。SEOのエキスパートから旬な情報をお届けします。
記事INDEX
- 1.はじめに
- 2.Googleがより評価するサイト
- 3.記事の書き方のヒント
- 4.最後に
すでに皆さんご存知の通り、2012年7月18日、Googleはコンテンツの品質をより適切に評価するためのアルゴリズムのアップデート、通称「パンダアップデート」を日本語と韓国語に適用したことを発表しました。
パンダアップデートにつきましては多くのお問い合わせを頂いておりますが、このアップデート導入の目的等については、英語圏での導入時に弊社代表の鈴木が執筆したレポートがございますので、ぜひこちらも併せてご覧ください。
> 【関連レポート】Googleの新アルゴリズム「パンダアップデート」
日本語圏での導入についても、その趣旨につきましては全く変わりがございません。
さて、Googleはこのアップデートによってユーザーにとって重要な情報を提供しているサイト=良質なサイトはよりよく評価されるようになると述べています。サイトをより評価されるようにするために、具体的にはどんなことを行えばよいのでしょうか。
今回は記事の書き方を中心に、良質なサイトを構築するためのヒントをまとめてみたいと思います。
はじめに、Googleがサイト管理者のために用意したガイダンスの内容や、このアップデートの影響を受けたサイトの傾向から、良質なサイトがどのようなサイトであるのかポイントを振り返ってみたいと思います。
■ オリジナルのコンテンツを提供していること
当たり前のようでこれができていないサイトは意外と多いと思います。
例えば通販サイトなら、メーカーが提供した商品情報をそのまま掲載していないでしょうか?
文字数やページ数を増やしたいがために他のサイトの情報をコピーしていないでしょうか?
Googleはパンダアップデート以前からコピーコンテンツを評価しておらず、さまざまな要素を用いてその判断を行っており、今後さらにその精度は高まっていくと考えられます。
■ 幅広く、深く掘り下げられた内容を扱っていること
とあるテーマについての記事を書いた時に、ある1つの側面からしか見ていない、その1つの側面についてすら詳しい情報を提供していない、ということでは高い評価は得られません。
例えば、賃貸マンションをテーマとしたサイトがあった時に、単に家賃や間取りなど一般的な物件の情報を掲載しているだけでは、他のサイトにも同じ情報が掲載している可能性があり、そのサイトの存在意義がありません。
「学生向け」や「ペット可」など、ユーザーが関心を持ちそうな条件から探せるようにすることで、情報に幅が生まれますし、周辺の家賃相場に関する生のコメントを記載するなど工夫をすることによって、単なる物件情報に深み持たせることができます。
このようにさまざまな角度からテーマにアプローチしたり、独自の視点でテーマを掘り下げたりすることで、提供している情報に他のサイトにはない高い価値が生まれます。
■ 内容が正しいこと
当然のことですが、綴りや事実関係に誤りがないことは大前提です。
誤った内容が記述されていたら、ユーザーはそのサイトを今後見ようと思わないでしょう。評判を呼んで他のサイトからのリンクが得られ、検索順位に好影響を与えることもないでしょう。
トピックに対して異なる見方が存在する場合は、両方を記述することも大切です。
それでは、このポイントを踏まえ、ユーザーに良質なコンテンツを提供するにはどのように記事を書けばよいのか、ポイントをいくつか挙げてみたいと思います。
■ 多様なキーワードを用いる
例えば犬を飼いたいと考えている人がいた場合に、何を飼うかまだ決めていない人は「ペットショップ」のようなキーワードで検索するでしょう。
一方、すでにどの種類の犬を飼うか決めている人は、「チワワ」「プードル」のように具体的な犬の種類をキーワードに使用するかもしれません。
また、家の近くのペットショップを探している人なら、「ペットショップ 渋谷」のように地域名を含めて検索を行うかもしれません。
このように、1つのテーマに対してもユーザーが検索するキーワードにはさまざまなものが存在します。ユーザーの検索行動の多様性を意識して記事を記述するようにしましょう。
こういった、「あるキーワードとよく一緒に使用されるキーワード(共起語とも言われます)」は、Google Adwordsにおいて提供されているキーワードツールを使用したり、上位サイトの内容を研究したりすることで、それを把握する助けになります。
但し、キーワードを意識しすぎて自身のサイトの中で伝えるべき独自のコンテンツを見失わないように注意してください。あくまでも、自身のサイトの内容に関連するキーワードを使用するのが大前提です。
そのテーマに詳しい人が記事を書けば、必然的にそのようなキーワードは含まれるはずですので、意識する必要はないと言ってしまっても良いかもしれません。
もしそのテーマに詳しくない状態で記事を書かなければならない場合は、調べた関連キーワードを1つのヒントにしながら、価値の高い情報を提供するためにはどんな記事を書いたらよいのかよく検討しましょう。
■ 論理的に記述する
記事は見出しや段落を用い、わかりやすく整理して記述してください。詳しく丁寧な内容であっても、強弱がなくダラダラと書かれていると、ユーザーはその内容を正しく理解することができません。
何がページの見出しで、何がその説明で、何が具体例なのかなど、わかりやすい文書構造になっていることで、ユーザーはその内容を理解しやすくなります。
■ 文字数は関係ない
これまで、記事を増やす時に何文字増やしたらよいかという質問を何度も頂いてきましたが、この質問に対する答えはありません。
ただ、他のサイトにも記載されているようなありふれた記事ではなく、独自の知識、経験、ノウハウ等を元に記事を丁寧に記述していけば、必然的にそのボリュームは増え、大抵の場合テキストが1、2行に留まるというようなことはないでしょう。
そもそも、もし検索エンジンがない状態でユーザーにわかりやすい記事を書こうと思ったら、文字数など意識せず、とにかく内容を吟味して丁寧に記事を書くはずです。
検索エンジンは「ユーザーに対して」価値のあるコンテンツを提供しているかを評価していますので、サイト作りに当たってもユーザー目線ということを徹底的に意識して頂きたいと思います。
今回はどのようなコンテンツが高品質と評価され、高品質なコンテンツを作るためにはどうしたら良いのかといった、記事の書き方をテーマにご紹介しました。
これまでも、コンテンツの重要性については繰り返しご紹介して参りましたが、パンダアップデートの日本語圏導入によって、広告ばかりのサイトや他のサイトからコピーした内容を掲載しているサイト、中身の薄いサイトなど価値の低いサイトの淘汰はますます加速すると考えられます。
繰り返しとなってしまいますが、サイト管理者の方におかれましては、コンテンツの品質に特に気を配ってサイト作りに取り組んで頂くよう、お願い致します。
今後も読者の皆様の役に立つ情報をお届けして参ります。
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パンダアップデートについてのよくある質問とその回答
2012.9.3
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