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社内レポート

2013年7月3日(水)

変化し続けるGoogleのアルゴリズム

最近のGoogleの変化について

インターネット業界の旬な話題を定期レポートするGMO最新ネット業界レポート SEO編を担当するのは、GMOインターネットグループのSEO事業を担うGMO TECH株式会社。独自の分析システムを有し日々変わる検索エンジンの動向を徹底分析、全てをロジカルに数値化したWeb戦略を提案する同社はSEO対策を事業軸としながら、今後ニーズが高まるスマートフォンにおける集客事業の展開にも力を注いでいます。

記事INDEX

はじめに

前回のレポートでは、「Googleの理念と普遍的なアルゴリズム」と題して、Googleの理念とアルゴリズムの背景について、レポートさせて頂きました。
今回は、「変化し続けるGoogleのアルゴリズム」と題して、直近で発生したペンギンアップデート2.0など、最近のGoogleの変化について、分かりやすくレポートできればと思います。

Googleの理念

まず最近のGoogleのアルゴリズム変化ですが、以下のような動きとなっています。

【米国時間】

5/10:Googleのウェブスパムチームを統括するMatt Cutts氏が、次世代の
   アルゴリズムとして、ペンギンアップデート2.0を今後数週間以内に実施すると発表。

5/22:ペンギンアップデート2.0開始
   英語圏(米国)では、検索キーワード全体の2.3%に影響
   #Google Matt Cutts氏の発表内容は以下となります。
   「Penguin 2.0 rolled out today

6/12:GoogleのMatt Cutts氏が、パンダアップデートの更新を毎月実施している
   ことを発表。

6/22:スマートフォンユーザーの検索体験を損なう設定がされているWebサイトの
   ランキングの変更を予定していると発表。

最近の動きとしては、上記のような形となっており、特に検索業界で大きな話題となったのは、ペンギンアップデート2.0でした。

ペンギンアップデートとは

ペンギンアップデートとは、主にランキングを不当な手法で操作することを目的とした施策に対して発動させるためのアルゴリズムで、2012年4月に初めてリリースされました。
2012年4月のアップデートの際は、以下のような傾向が見受けられました。

 ・過剰な相互リンクを用いたサイトのランキング低下。
 ・キーワードスタッフィング(過剰なキーワードの詰め込み)を実施しているサイトの
  ランキング低下
 ・etc.

他にも傾向はありますが、概要だけお伝えすると、主に過剰なリンク施策を取り締まることを目的としたアルゴリズムと捉えることができます。

では、今回のペンギンアップデート2.0では、どこが違うのでしょうか。

その点は、Matt Cutts氏が、自身の発言の中で、このアルゴリズムはサイトの深くに浸透すると述べており、初回のペンギンアップデートが、主にトップページが対象となっていたのに対し、今回の2.0ではサイト全体が影響範囲であるという点に違いがあります。

予想したほどの変動ではなかった?

GoogleのMatt Cutts氏は、ペンギンアップデート2.0を予定していることを公表したウェブマスター向けの動画の中で、「とても大きなインパクトを与える」と豪語していました。そのため、特にSEOに従事する業界人からは注目の的となり、Googleがどのような対応を取ってくるのか非常に興味を持つところとなりました。

ところが、蓋を開けてみればそれほど大きなインパクトではなく、日本においてもサイトによっては大きな変動を見せるケースがあったものの、全体を通してみた場合に、やはり大きな変動とはなりませんでした。これは、世界的に見ても同じで、Googleの対応に対して残念な態度を表明する人も出たほどです。

しかしながら、Matt Cutts氏は、ペンギンアップデート2.0を皮切りに、今後調整することを既に表明しており、本アルゴリズムについて、ユーザーのフィードバック用のフォームも用意しています。

アルゴリズムの影響を受けた場合の対処法?

よくSEOに関するブログなどの記事を拝見していると、”ホワイトハット”つまりGoogleのガイドラインに反する行為をしていないサイトは、心配する必要がないという記事を拝見することがあります。これは、個人的には共感できる部分もありますが、実際に身に覚えがなくても、アルゴリズムの変更により順位下降=流入がダウン=ビジネスに影響などというシナリオが成り立つケースも実際にあります。

例えば今回のペンギンアップデートの場合、Googleのアルゴリズムも完全ではないため、本来の目的から考えた場合に良質なリンクにも関わらず無効化されてしまうというケースも残念ながらあり得るからです。また、その逆で、自然発生的なリンクにも関わらず、元サイトの品質の問題で、リンクが無効化され、順位が低下してしまうというケースさえあります。

では、順位が下降した場合の対処法とはどのようなものでしょうか。

事業者側がアルゴリズムの詳細まで突き詰めて分析する必要はありませんが、簡単にまとめると、

1)アルゴリズムの変更ポイントが、内部周り?それとも外部周り?かに
 ついて、GoogleのリリースやSEO関連の記事などから判断。
2)アルゴリズムのポイントを書き出して、箇条書きのチェックリストを作成。
3)チェックリストに応じて、ウェブマスターツール、site:コマンド、外部ツールなどを
 用いて該当箇所を確認。
4)状況に応じて該当箇所を修正、またはリカバリー策を検討。

というような流れとなります。

なお、今回のペンギンアップデートに関して言えば、順位が下がった場合、リンクの無効化による影響が大きいと言えますので、良質なリンクを獲得する施策でリカバリーすることが必要となります。

最後に

今回はGoogleにおける最近のアルゴリズム変更についてレポートいたしました。Googleは、ユーザーの検索体験を最大化することを念頭に、良質な検索結果を提供するためのアルゴリズム変更を実施しています。

しかしながら、Webから収益あげている企業側から見た場合、全てのアルゴリズム変更が満足のいくものでないことは確かです。また、事業規模が大きくなればなるほど、サイトの規模も構成も大きく複雑化し易いため、容易に改善のポイントを見出すことはできません。

そのため、自社で判断できないような事象が発生した場合は、SEOを熟知した専門企業に相談されることをお勧めします。





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2013.6.26


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