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ドメイン名とは?代表的な3つの種類と独自ドメインの取得メリット

「ドメイン名とは何のこと?」「複数の種類があるけどどれが一番良いの?」など、疑問に思う方もいるでしょう。一言でドメイン名と言ってもその種類は多岐にわたり、それぞれ特徴が異なるため、選択する際に迷ってしまう方も多いはずです。

そもそもドメイン名とは、インターネット上でWebサイトを特定するための識別子のことです。Webサイトの特性に適したものを取得すれば、サイトを利用するユーザーに安心感を与えられ、それと同時に有効なセキュリティ対策にもなります。

そこで今回は、ドメインの種類や独自ドメインのメリット、ドメイン管理の重要性を詳しく解説します。

目次

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  1. ドメイン名とは
  2. IPアドレスとは
  3. ドメインの役割
  4. ドメインの主な種類
  5. gTLD(ジェネリックトップレベルドメイン)
  6. 新gTLD(新ジェネリックトップレベルドメイン)
  7. ccTLD(カントリーコードトップレベルドメイン)
  8. 独自ドメインとサブドメインの違い
  9. 独自ドメインを取得するメリット
  10. 信頼性を証明できる
  11. スクワッティング(ドメイン占拠)の対策になる
  12. 短いURLを作成できる
  13. ドメインを適切に管理することの重要性
  14. ドメインの管理ならGMOブランドセキュリティにお任せ
  15. まとめ

ドメイン名とは

ドメイン名とは、インターネット上でWebサイトを特定するための識別子のことです。ドメイン名はインターネットの住所的な役割を果たし、主にURLやメールアドレスの一部として使用されます。

例えば、「example.co.jp」という表記でドメイン名を示します。このドメイン名は、主に以下3つの階層構造で形成されています。

▼ドメイン名の階層構造

  • トップレベルドメイン(TLD)
  • セカンドレベルドメイン(2LD)
  • サードレベルドメイン(3LD)

上記の「example.co.jp」では、「example」が3LD、「.co」が2LD、「.jp」がTLDとなります。このドメイン名は、世界中でさまざまな文字列を使用できるようになっています。

IPアドレスとは

IPアドレスは、インターネットに接続されている各デバイスを一意に識別するための番号です。この番号は、特定のデバイスが他のデバイスと通信を行い、双方を識別する際に使用されます。

例えば、「192.0.2.1」のような番号がIPアドレスです。ドメイン名とIPアドレスは密接に関連しており、ドメイン名は人間が覚えやすいように設計されたもので、IPアドレスはコンピュータが理解するために設計された番号です。

ドメインの役割

IPアドレスは単なる数字の羅列なので、人が認識・記憶することに適していません。ドメイン名の主な役割は、そのようなIPアドレスを英語・日本語などのわかりやすい文字に置き換え、ユーザーがWebサイトを簡単に検索・アクセスできるようにすることです。具体的には、ユーザーがURLのドメイン名をブラウザに入力すると、そのドメイン名が関連するIPアドレスに変換され、該当するWebサイトにアクセスできるようになります。

また、ドメイン名はWebサイトのURLだけでなく、電子メールのアドレスにも使用されます。メールの送信時も同様に、送信先のメールアドレスのドメイン名が対応するIPアドレスに変換され、メールが正しい送信先に届けられるという仕組みです。

ドメインの主な種類

インターネット上に存在するドメイン名は多種多様で、それぞれ特性や利用目的が異なります。本項では、主要なドメインの種類を3つ解説します。

  1. gTLD(ジェネリックトップレベルドメイン)
  2. 新gTLD(新ジェネリックトップレベルドメイン)
  3. ccTLD(カントリーコードトップレベルドメイン)

それぞれの詳細を見ていきましょう。

gTLD(ジェネリックトップレベルドメイン)

gTLDは「ジェネリックトップレベルドメイン」の略語で、特定の業種や目的に関係なく、誰でも登録可能なドメインを指します。これには、世界中で広く使われている「.com」「.net」「.org」などが含まれます。

ドメイン 特徴
.com 商用目的、もしくは一般的な用途
.net ネットワーク関連の組織や企業
.org 非営利団体

新gTLD(新ジェネリックトップレベルドメイン)

新gTLD(新ドメイン)は、2012年以降に導入された新しい形式のトップレベルドメインです。従来のgTLDよりも特定のキーワードを広く含むことができ、ブランド名やサービス内容を表現する際に利用されます。

例えば、「.google」や「.amazon」など、企業名をそのままドメイン名として使用することも可能です。これらは新gTLDの中でも特にブランドTLDと呼ばれます。その他、誰でも登録できるドメインの中で特に人気のドメインとしては、「.app」「.site」「.cloud」などが挙げられます。

ドメイン 特徴
.企業名 企業の公式サイトやサービス
.app アプリケーション関連の組織や企業
.site Webサイト全般で使用される
.cloud クラウドを意味するドメイン

ccTLD(カントリーコードトップレベルドメイン)

ccTLDは「カントリーコードトップレベルドメイン」の略語で、特定の国や地域を識別するためのドメインです。このドメインは、国別コードを表す2文字で構成されています。一部のccTLDは要件がなく、gTLDと同様に誰でも取得することができます。

ドメイン 特徴
.jp 日本を意味するドメイン
.us アメリカを意味するドメイン
.uk イギリスを意味するドメイン

jpドメインなどの一部のccTLDは登録するために満たすべき要件を設けているケースが多いです。jpドメインにおいてはセカンドレベルドメインごとに要件を分けており、企業・教育機関や政府機関、組織などで使用されています。こうしたjpドメインは属性型jpドメインと呼ばれています。

一組織で一つのみ取得可能なドメインなので、法人や政府機関である証明となり、組織の信頼性の向上に繋がります。属性型jpは高い信頼性を得られるのが特徴です。

ドメイン 特徴
.co.jp 日本国内に登記がある企業向け
.go.jp 日本の政府機関や独立行政法人向け
.or.jp 非営利法人・医療法人・宗教法人向け

独自ドメインとサブドメインの違い

ドメインに関する知識を深めるためには、大枠としての「独自ドメイン」と「サブドメイン」の2種類を理解する必要があります。

独自ドメインとは、Webサイトのオーナーが取得する自分だけのオリジナルドメインのことです。取得したドメインはオーナーの所有物となり、信頼性やブランドの強化に繋がります。

▼独自ドメインの一例

  • amazon.com
  • toyota.com
  • apple.com

独自ドメインはSEO(検索エンジン最適化)にも効果的で、Webサイトの検索ランキングを向上させる可能性があります。

一方で、サブドメインはメインサイトと別のコンテンツを作る際に使用されるドメインの一部です。主要ドメインの前にピリオド(.)とともに記載されます。

例えば、「blog.example.com」のドメインを使用している場合、「blog」部分がサブドメインに該当します。サブドメインはWebサイトの特定のコンテンツを強調する効果があり、派生的に別のコンテンツを作成したい場合に便利です。

【関連記事】独自ドメインとは?取得方法やメリット・デメリットを紹介

独自ドメインを取得するメリット

独自ドメインを取得すると、多くのメリットが得られます。その中でも、特に重要な3つのメリットについて解説します。

  1. 信頼性を証明できる
  2. スクワッティング(ドメイン占拠)の対策になる
  3. 短いURLを作成できる

企業としての独自性を出したいなら、独自ドメインの取得は重要なポイントです。各メリットを一つずつ見ていきましょう。

信頼性を証明できる

ドメイン名はWebサイトの顔であり、ユーザーにとってはサイトの信頼性を判断する大きな材料になります。独自のドメイン名を使用すれば、運営主体を明示することが可能です。

例えば、一般的に「.co.jp」などの登録に一定の要件を必要とするドメインで公開されたWebサイトは、信頼性がある企業だと認識される傾向にあります。

また、ドメイン名はメールアドレスとしても使用できるため、オリジナルのメールアドレスを使用することで、取引先に対しても信頼性をアピールできます。

スクワッティング(ドメイン占拠)の対策になる

スクワッティング(ドメイン占拠)の対策になることもメリットの一つです。スクワッティングとは、他社が使用する可能性が高いドメイン名を予め取得する行為のことです。

特定のドメイン名を本来必要とする企業や個人が取得できなくなり、不正な手段で利益を得る犯罪者もいます。例えば、有名ブランド名をドメイン名に含んだサイトを立ち上げ、そのブランド名を使って詐欺行為を働くケースがあります。

その点、独自ドメインを早期に取得しておけば、このようなスクワッティングの被害に遭うリスクを抑えることが可能です。自社のブランド名やサービス名を保護するためにも、独自ドメインの取得が重要となります。

【関連記事】企業が取り組むべきセキュリティ対策とは?重要性や対策内容を解説

短いURLを作成できる

独自ドメインは自由に文字列を選択できるため、ユーザーが覚えやすく、入力しやすいURLを作成することが可能です。URLはWebサイトの住所のようなものであり、短くわかりやすいものであれば、より多くのユーザーに認知してもらえます。

▼短くて覚えやすいURLの一例

  • t.co(Twitter Inc.)
  • fb.com(Facebook Inc.)
  • goo.gl(Google Inc.)

このように直感的で短いURLは、広告や宣伝にも効果的で、ビジネスのブランディングにも寄与します。SNSやメールでのシェアが容易になることもメリットの一つです。

ドメインを適切に管理することの重要性

ドメイン名の取得は、ビジネスをインターネット上で展開する際の第一歩とも言えます。しかし、独自ドメインを取得したからといって、Webサイトを安全に運用できるとは限りません。

ドメインはビジネスの顔であり、安全なサービスを提供し、ユーザーに安心感を与えるにはドメインの適切な管理が重要です。ドメインの管理を行い、セキュリティ性を高めることを「ドメインセキュリティ」と言います。

ドメインセキュリティを施すことで、ドメインを使ったサイバー攻撃を未然に防ぎ、悪意のある第三者からの攻撃によるリスクを軽減する効果が見込めます。

▼ドメインを使った主なサイバー攻撃

  • フィッシング攻撃
  • ドメイン名ハイジャック
  • ドメイン偽装
  • ドメインシャドウイング

これらのリスクから自社のドメインを守るためには、定期的なドメインの監視や、不正なドメインを発見した際の迅速な対応が必要となります。ドメイン名は企業の価値そのものであるため、その管理と保護は重要な課題と言えるでしょう。

【関連記事】ドメインセキュリティとは?重要視される背景や正しい管理方法を紹介

ドメインの管理ならGMOブランドセキュリティにお任せ

画像引用元:GMOブランドセキュリティ

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アクション 内容
戦略策定 調査・分析結果から、商標・ドメインネーム管理ポリシー、侵害対策ポリシーの策定などを行う
権利化・侵害対策 商標権侵害やドメインネームの不正使用に対し、新規出願登録や奪還の手続きを支援する
維持・管理 自社開発のクラウド型知財マネジメントツールを用いて保有商標・ドメインネームのデータを一括管理する

また、一般的な「.com」や「.jp」だけでなく、世界中のあらゆるドメイン取得に関わる登録申請業務を代行いたします。ドメインの取得から管理、そして適切な保護に至るまで、その一連の流れは企業の信頼性に大きく関わります。

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まとめ

本記事では、ドメインの種類や独自ドメインのメリット、ドメイン管理の重要性を解説しました。

ドメインには複数の種類があり、それぞれWebサイトの特性に応じて適切なドメインが異なります。独自ドメインを作成して適切に管理することで、Webサイトのセキュリティ性が向上し、サイト利用者に安心感を与えられます。

なお、ドメインの取得や管理のサポートを受けたい方は、ドメイン管理において信頼と実績を誇る「GMOブランドセキュリティ」の利用をご検討ください。専門知識を持った担当者が、ドメインの作成から運用、管理までを徹底サポートいたします。

文責:GMOインターネットグループ株式会社