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コードサイニング証明書とは?役割や種類、取得方法を詳しく解説

[ 更新: ]

ソフトウェアの改ざんや不正配布を防ぐために、コードサイニング証明書の導入を検討している企業は多いのではないでしょうか。

コードサイニング証明書とは、ソフトウェアにデジタル署名を行うための電子証明書のことです。

証明書の取得により、ソフトウェアの配布元が正規の開発者であることを証明し、エンドユーザーからの信頼を獲得できます。

しかし、コードサイニング証明書の選定や取得方法、運用には注意が必要です。

この記事では、コードサイニング証明書の種類や役割、取得方法について詳しく解説します。

目次

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  1. コードサイニング証明書とは
  2. コードサイニング証明書の重要性
  3. コードサイニング証明書の役割
  4. 改ざんソフトウェアの被害防止
  5. なりすましの防止
  6. 正規配布元の証明
  7. コードサイニング証明書の種類
  8. コードサイニング証明書
  9. EVコードサイニング証明書
  10. コードサイニング証明書の取得方法
  11. サービスの選択
  12. 申し込み
  13. 申請書類の準備
  14. 認証・審査
  15. 証明書の取得・インストール
  16. コードサイニング証明書を取得したいならGMOグローバルサイン
  17. まとめ

コードサイニング証明書とは

コードサイニング証明書とは、ソフトウェアにデジタル署名を行う電子署名用の証明書のことです。

ソフトウェアの開発者の身元を証明し、なりすましや改ざんされていないことを保証します。

コードサイニング証明書を使用することで、エンドユーザーの手元に責任を持ってソフトウェアを届けられるのです。

コードサイニング証明書は一般的に、信頼された認証局から発行されます。開発者は認証局に申請を行い、審査を経て証明書を取得する仕組みです。

コードサイニング証明書には有効期限が設定されており、定期的な更新が必要となります。

コードサイニング証明書の重要性

知的財産やエンドユーザーの保護、業界やプラットフォームの要件を満たすため、コードサイニング証明書が必要とされています。

コードサイニング証明書は詐欺、マルウェア、盗難など、さまざまなサイバー攻撃を防止するために重要な存在といえるでしょう。

電子署名がされていないソフトウェアは、主に以下のようなリスクが伴います。

▼電子署名がされていないソフトウェアのリスク

  • マルウェアの埋め込みによるシステムの破壊や情報漏洩
  • ソフトウェアの不正コピーや違法配布による収益の損失
  • 偽のソフトウェアによるユーザーの個人情報の盗難
  • 改ざんされたソフトウェアによる意図しない動作や障害の発生
  • 信頼性の低下によるブランドイメージの毀損と顧客離れ

これらのリスクは、企業や開発者にとって深刻な脅威となります。コードサイニング証明書を使用することで、これらのリスクを大幅に軽減できるのです。

また、証明書の存在により、エンドユーザーからの信頼を獲得し、ブランド価値を高めることにも繋がります。

【関連記事】サイバー攻撃とは?種類や被害事例、対策方法についてわかりやすく解説

【関連記事】マルウェアとは?種類や感染経路、感染した場合の症状や対処法を解説

コードサイニング証明書の役割

コードサイニング証明書は、ソフトウェアの配布とセキュリティの信頼性を確保する重要な役割を担っています。

以下、コードサイニング証明書の具体的な役割を3つ紹介します。

改ざんソフトウェアの被害防止

コードサイニング証明書は、ソフトウェアが改ざんされていないことを証明するものです。

デジタル署名により、ソフトウェアの完全性を保証し、マルウェアが仕込まれたソフトウェアが再配布されるリスクを減らします。

これにより、エンドユーザーは安心してソフトウェアを利用できるようになります。

また、企業にとっても、改ざんソフトウェアによる被害や信頼の失墜を防ぐことが可能です。

なりすましの防止

コードサイニング証明書のデジタル署名により、なりすましを効果的に防げます。

悪意のある第三者が、正規の開発者になりすまして偽物のソフトウェアを配布するリスクを防げるのです。

なりすました偽物のソフトウェアが配布されると、企業イメージのダウンに繋がる可能性があります。

コードサイニング証明書は、こうしたリスクを未然に防止し、ブランドの信頼性を保つ重要な役割を果たします。

正規配布元の証明

コードサイニング証明書の役割の1つとして、開発者が正式な配布元であることを証明するというものがあります。

正規配布元の証明を行えば、ユーザーはソフトウェアを安心して受け取ることができるため、結果的にインストール率・ダウンロード率の増加に繋がります。

また、開発者の信頼性向上にも期待できるでしょう。

【関連記事】企業が取り組むべきセキュリティ対策とは?重要性や対策内容を解説

コードサイニング証明書の種類

コードサイニング証明書は大きく、「コードサイニング証明書」と「EVコードサイニング証明書」の2種類に分けられます。

ここでは、それぞれの特徴について詳しく解説します。

コードサイニング証明書

コードサイニング証明書はMS Authenticode、Object Signing(JAVA)、MS Office VBA、Adobe AIRなどのプラットフォームに対応しています。WindowsやmacOS、Javaなど、さまざまな環境で使用できる点が大きな特徴です。

このようなプラットフォーム上でソフトウェアの配布をお考えの場合はコードサイニング証明書がおすすめです。

EVコードサイニング証明書

EVコードサイニング証明書は、コードサイニング証明書と同じプラットフォームに対応しています。

WindowsやmacOS、Javaなど、さまざまな環境で使用でき、さらにMicrosoft Smart Screenにも対応している点が大きな特徴です。

取得には厳格な審査プロセスが必要で、時間と手間がかかるのが難点ですが、その分高い信頼性を獲得できます。

エンドユーザーからの信用も厚く、ブランドイメージの向上にも貢献するでしょう。

グローバルに展開する企業や、大規模なソフトウェアプロジェクトには、EVコードサイニング証明書の導入がおすすめです。

EVコードサイニング証明書はセキュリティと利便性の両方を兼ね備えた、上位互換的な選択肢といえます。

コードサイニング証明書の取得方法

コードサイニング証明書の取得には複数のステップがあります。正しいプロセスを追うことで、証明書の取得がスムーズになります。

以下、コードサイニング証明書の取得方法と手順について見ていきましょう。

▼コードサイニング証明書の取得手順

  1. サービスの選択
  2. 申し込み
  3. 申請書類の準備
  4. 認証・審査
  5. 証明書の取得・インストール

サービスの選択

安全なコードサイニング証明書を取得するためには、信頼できる証明書発行機関を選択することが重要です。

サービス提供者の評判とセキュリティ基準を確認し、自社のニーズに合ったサービスを選びましょう。

大手の認証局は、厳格な審査プロセスと高いセキュリティ基準を持っているため、信頼性の高い選択肢といえます。

申し込み

サービスを選択した後は、申し込みのプロセスに移ります。

コードサイニング証明書の申し込みはオンラインで行われることが多く、申し込み時には企業情報や開発者情報が必要となります。

▼申し込み時に必要となる主な情報

  • 企業名
  • 住所
  • 連絡先
  • 開発者の氏名
  • メールアドレス

また、申し込み時に必要な書類についても確認しておくことが大切です。

スムーズな審査を行うためにも、漏れのない情報提供と正確な申請書類の準備が求められます。

申請書類の準備

申し込み時には、主に以下のような書類が必要です。これらの書類は審査のために重要であり、正確である必要があります。

▼申し込み時に必要となる主な申請書類

  • 登記簿謄本
  • 印鑑証明書
  • 代表者の身分証明書

サービスによっては、事前に公式サイトからダウンロードしたコードサイニング証明書申請書の提出が必要な場合もあります。

個人の場合は、本人確認書類として、運転免許証やパスポートなどが求められます。書類の準備は慎重に行い、不備のないように進めましょう。

認証・審査

提出された書類が認証機関によって厳密に審査されます。審査を通過することで、証明書の信頼性が保証される仕組みです。

一般的に、登記事項証明書や企業情報データベースなどの情報に基づき審査が行われます。

▼審査の際に活用される主な企業情報データベース

  • 帝国データバンク
  • Dun & Bradstreet 
  • 有価証券報告書(EDINET)

虚偽の情報がないか、企業の登記情報と申請内容に齟齬がないかなどがチェックされます。

また、過去の不正行為の有無や、サービス利用規約の遵守状況なども審査対象となります。

証明書の取得・インストール

審査通過後に証明書は発行され、ダウンロードが可能となります。取得した証明書をソフトウェアにインストールして利用を開始します。

証明書のインストール方法は発行機関によって異なる場合があるため、あらかじめ方法を確認しておきましょう。

一般的には、証明書ファイルをダウンロードし、開発環境に組み込む形で導入します。

証明書の適用範囲や有効期限、証明書の更新手続きについても確認が必要です。証明書の適切な管理により、継続的にソフトウェアの信頼性を維持することができます。

コードサイニング証明書を取得したいならGMOグローバルサイン

画像引用元:GMOグローバルサイン

GMOグローバルサイン」では、コードサイニング証明書の発行やサポートを提供しています。

コードサイニング証明書は、ソフトウェアに電子署名を行う証明書であり、ソフトウェアの改ざんや配布元を騙った改ざん済みソフトウェアの再流通を防ぎます。

▼「GMOグローバルサイン」の主な特徴

  • 「コードサイニング証明書」と「EVコードサイニング証明書」の2種類を提供
  • 同一のハードウェアトークンを使って別の端末で署名することが可能
  • 組織実在認証型の証明書でソフトウェアの信頼性向上に期待できる
  • 企業名(署名者の名前)などの証明書情報は英語だけでなく日本語でも表示可能

当社のコードサイニング証明書は、開発元・配布元組織の実在性を認証した上で発行されるため、ソフトウェアの信頼性向上に繋がります。

また、「EVコードサイニング証明書」では、世界標準の厳格な審査を経て発行された証明書で電子署名を行い、SmartScreenの警告表示を防止する効果が見込めます。

コードサイニング証明書の導入を検討している企業様は、ぜひ「GMOグローバルサイン」のサービス利用をご検討ください。

まとめ

この記事では、コードサイニング証明書の種類や役割、取得方法について解説しました。

コードサイニング証明書は、ソフトウェアの改ざんや不正配布を防ぎ、エンドユーザーからの信頼を獲得するために重要な役割を果たします。

証明書の種類や取得方法を理解し、自社のニーズに合った証明書を選ぶことが大切です。

コードサイニング証明書の取得を考えているなら、「GMOグローバルサイン」のサービス利用をご検討ください。

「コードサイニング証明書」と「EVコードサイニング証明書」の2種類から、自社の予算や目的に合わせて選択可能です。

信頼性の高い証明書を取得することで、ソフトウェアのセキュリティ向上を実現できます。

文責:GMOインターネットグループ株式会社

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