インターネットが普及している現代において、アカウントの乗っ取り被害が深刻化しています。「アカウントの乗っ取りが不安」「乗っ取られないための対策が知りたい」という方もいるはずです。
一度でもアカウントを乗っ取られると、その被害は拡大し、場合によっては取り返しのつかないことになります。アカウントの乗っ取りを防ぐためには、複雑なパスワードを設定する、不審なリンクを開かないなどの対策が重要です。
本記事では、アカウント乗っ取りの代表的な手口、効果的な対処法と対策を解説します。アカウントを安全に保護したい方は、本記事の内容をぜひご覧ください。
目次
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- アカウントの乗っ取りが疑われるケース
- アカウントが乗っ取られる主な原因
- アカウントの乗っ取りの代表的な手口
- 情報漏洩を通じてログイン情報を盗む
- フィッシングを利用してログイン情報を盗む
- マルウェアを利用してログイン情報を盗む
- ブルートフォース攻撃を行う
- プリハイジャック攻撃を行う
- アカウントの乗っ取りによる影響
- 個人・企業の機密情報が漏洩する
- アカウントのログイン情報が流出する
- 不正に金銭が引き出される
- 犯罪の加害者になる
- アカウントを乗っ取られた時の対処法
- アカウント設定を変更する
- サードパーティーのアプリやサービスとの連携を解除する
- セキュリティ対策ソフトでスキャンする
- アカウントを乗っ取られないための対策
- 複雑なパスワードを設定する
- 2要素認証を導入する
- 不審なWebサイトやリンクを開かない
- セキュリティ対策ソフトで安全を確保する
- GMOサイバーセキュリティ byイエラエがアカウントの乗っ取りを徹底対策
- まとめ
アカウントの乗っ取りが疑われるケース
アカウントの乗っ取りとは、第三者がメールアカウントやWebサイトに不正アクセスし、管理権を握ることを指します。乗っ取りやなりすましにより、個人情報やビジネスの機密情報が不正に利用され、大きな被害に繋がる恐れがあります。
アカウントの乗っ取りが疑われる主なケースは以下の通りです。これらのケースが現れた場合は、速やかな対処が推奨されます。
▼アカウントの乗っ取りが疑われる主なケース
- Webサイトのログインに失敗する
- パスワードが勝手に変わっている
- アカウントの設定が変更されている
- 心当たりのないメッセージが送信されている
- 機密情報が流出している
- 不明な購入履歴がある
- 未知のデバイスを使ったログイン通知が届く
アカウントが乗っ取られる主な原因
アカウントの乗っ取りは、さまざまな原因により発生します。状況に合った適切な対策を行うためには、まずは原因を理解することが大切です。
Webサイトやメールアカウントにログインする際には、必ずID(メールアドレス)とパスワードが必要になります。したがって、悪意のある第三者はアカウントを乗っ取るために、ID(メールアドレス)とパスワードを狙った攻撃を図る可能性が高くなります。
▼アカウントが乗っ取られる主な原因
- 単純で予測されやすいパスワードを設定している
- メールに添付されている不審なリンクを開いた
- 悪意のあるアプリやWebサイトにIDとパスワードを入力した
- 公共のWi-Fiを利用して安全ではない通信を行った
アカウントの乗っ取りの代表的な手口
アカウントの乗っ取りは、個人情報が第三者の手に渡ることで発生します。第三者が情報を抜き取り、アカウントを乗っ取る代表的な手口を紹介します。
- 情報漏洩を通じてログイン情報を盗む
- フィッシングを利用してログイン情報を盗む
- マルウェアを利用してログイン情報を盗む
- ブルートフォース攻撃を行う
- プリハイジャック攻撃を行う
各手口の詳細を順番に見ていきましょう。
情報漏洩を通じてログイン情報を盗む
悪意のある攻撃者はセキュリティの脆弱性を突き、ログインに必要な情報を盗むことがあります。データ侵害や漏洩によって盗まれた情報は、多くの場合、アカウントの乗っ取りを実行するために利用されます。
例えば、オンラインショッピングサイトのデータベースが攻撃され、顧客のログイン情報が盗まれるケースがあります。これにより、攻撃者は顧客のアカウントにログインし、その情報を悪用することが可能です。
フィッシングを利用してログイン情報を盗む
フィッシングによってログイン情報を盗むケースもあります。フィッシングとは、攻撃者が正規の企業やWebサイトを装い、ユーザーから個人情報を盗み取る手口のことです。
具体的には、偽のWebサイトやメールアドレスを使い、ユーザーに対してログイン情報やクレジットカード情報の入力を求めます。ユーザーがこれに応じて情報を入力すると、その情報が攻撃者の手に渡り、アカウントの乗っ取りが発生します。
マルウェアを利用してログイン情報を盗む
マルウェアを利用した手口も確認されています。マルウェアとは、デバイスに感染する悪意のあるソフトウェアのことです。
▼マルウェアの感染経路
- メール・メッセージツール
- クラウドストレージ
- ファイルの共有
- Web経由
- 外部ストレージ
マルウェアの中には、ユーザーのキーボード操作を盗聴し、IDやパスワードを盗み取るものがあります。ユーザーがアカウントのログイン情報を入力した際、攻撃者はその情報を盗み取り、アカウントを乗っ取るというのが基本的な流れです。
ブルートフォース攻撃を行う
攻撃者によっては、ブルートフォース攻撃を仕掛ける場合もあります。ブルートフォース攻撃は、パスワードの組み合わせを総当たりで試すことで、正しいパスワードを探し出す攻撃手法です。
単純なパスワードや予測しやすいパスワードを設定している場合、この攻撃によって解読されるリスクがあります。例えば、「123456」や「password」、「氏名+生年月日」などのパスワードを設定している場合は要注意です。
プリハイジャック攻撃を行う
プリハイジャック攻撃を使った手口にも注意が必要です。プリハイジャック攻撃とは、ユーザーがアカウントを作成する前に乗っ取る攻撃手法のことです。
具体的には、ユーザーが登録しそうなサービスを予測し、何かしらの方法で盗聴したユーザーのメールアドレスを使い、事前にアカウントを作成します。ユーザーが該当サービスに登録した後、そのアカウントを使用して攻撃を行うというものです。
これまでの手口と特徴が大きく異なるため、別の視点での警戒が必要になります。
アカウントの乗っ取りによる影響
悪意のある第三者にアカウントが乗っ取られた場合、個人のプライバシー侵害から企業の機密情報の漏洩まで、幅広いリスクが考えられます。具体的な影響として、以下4つのケースを紹介します。
個人・企業の機密情報が漏洩する
一度アカウントが第三者に乗っ取られてしまうと、そのアカウント内に保存された情報が全て第三者の手に渡ります。メールアカウントの場合はアドレス帳に登録されている他社の情報、Webサービスの場合は社内の重要文書や顧客データ、業績情報など、企業にとって極めて機密性の高い情報が第三者に露見するリスクがあります。
アカウントのログイン情報が流出する
アカウントのログイン情報が外部に流出するケースも考えられます。IDやパスワード、メールアドレスが第三者によって利用されるほか、他のアカウントが乗っ取られ、被害が拡大する可能性があります。
また、攻撃者がパスワードを変更した場合、ユーザー側はログインできなくなるため、情報を悪用されるだけでなく、システムやサービスを二度と利用できなくなるリスクが伴います。
不正に金銭が引き出される
ネットバンキングやショッピングサイトのアカウントが乗っ取られた場合、金銭的な被害が発生することがあります。攻撃者がログイン情報を手に入れると、そのアカウントを通じて不正に金銭を引き出すことが可能になるのです。
また、アカウントの乗っ取りにより、クレジットカード情報を盗まれた場合は攻撃者が商品を購入し、高額請求が届くリスクもあります。
犯罪の加害者になる
アカウントが乗っ取られることで、無意識のうちに犯罪の一環に利用されることもあります。例えば、自社のメールアカウントが乗っ取られ、そのアカウントから大量のスパムメールが送信された場合、スパムメールの送信者として自社が法的な問題を抱える恐れがあるのです。
アカウントを乗っ取られた時の対処法
アカウントを乗っ取られた時には、迅速に対処することが重要です。本項では、効果的な対処法を3つ紹介します。
- アカウント設定を変更する
- サードパーティーアプリケーションとの連携を解除する
- セキュリティ対策ソフトでスキャンする
それぞれの対処法を一つずつ解説します。
アカウント設定を変更する
アカウントの設定を確認し、ログインに必要なパスワードを変更する方法が有効です。パスワードを変更すれば、攻撃者が再度ログインするリスクを防げます。パスワードを変更する際は、以下のポイントに注意しましょう。
▼パスワード変更時の注意点
- 似たようなパスワードを設定しない
- 単純な文字列・数字列を避ける
- 乗っ取られたメールアカウントで管理しない
サードパーティーのアプリやサービスとの連携を解除する
サードパーティーのアプリやサービスとの連携を解除するのも効果的です。サードパーティーとは、元々のWebサイトやサービス以外の対象のことを指します。
例えば、社内のWebサービスにログインする際、外部サービスと連携してログイン情報を管理している場合、この外部サービスがサードパーティーに該当します。
乗っ取りの原因がサードパーティーとの連携である可能性があり、場合によっては被害の拡大に繋がる恐れもあるため、サードパーティーとの連携解除が推奨されます。
セキュリティ対策ソフトでスキャンする
もしもウイルスやマルウェアが原因でアカウントが乗っ取られている場合、パスワードを変更しただけでは完全な対処とは言えません。その場合は、デバイスにセキュリティ対策ソフトを導入し、スキャンを行う方法が有効です。
セキュリティ対策ソフトのスキャンにより、パソコン内部に潜んでいるウイルスやマルウェアを検出して除去できます。また、将来的なセキュリティ対策としても機能します。
アカウントを乗っ取られないための対策
一度でもアカウントを乗っ取られてしまうと、復旧までに時間と労力を必要とします。場合によっては、完全に取り戻すことが難しく、被害が深刻化する恐れもあります。
それを防ぐためには、アカウントを乗っ取られないための対策が重要です。ここでは、具体的な予防策として以下4つの方法を紹介します。
複雑なパスワードを設定する
アカウントのパスワードは、定期的に複雑なものに変更しましょう。短い単語や日付、連続した数字など簡単に推測できるパスワードは、ブルートフォース攻撃によって解読される可能性があります。
そのため、大文字・小文字の英字、数字、特殊文字を組み合わせた複雑なパスワードを設定しましょう。また、定期的にパスワードを変更することで、乗っ取りの被害に遭うリスクが減少します。
2要素認証を導入する
2要素認証を導入するのも対策として有効です。2要素認証とは、パスワードの他にもう一つ追加の認証手段を設ける仕組みのことで、セキュリティの強化に役立ちます。
▼2要素認証として用いられる要素
- 生体情報
- 知識情報
- 所持情報
例えば、SMSで送られてくる一時的なコードの入力、指紋や顔認証などの生体情報を利用するなどがこれに該当します。複数の認証要素を設けることで、第三者による不正アクセスのハードルを一段と高くします。
不審なWebサイトやリンクを開かない
不審なWebサイトやリンクを開かないようにすることも大切です。知らない相手から受け取ったメールには、フィッシングサイトへ誘導するリンクや、ウイルスをダウンロードさせるためのものが含まれている可能性があります。
また、不審なWebサイトには、アカウント情報を盗むためのマルウェアが仕組まれているケースもあるので、普段から不審なリンクを開かないよう意識しましょう。
セキュリティ対策ソフトで安全を確保する
アカウントの乗っ取りを有効的に対策したいなら、セキュリティ対策ソフトの導入を推奨します。対策ソフトを導入して活用すれば、ウイルスやマルウェアの侵入を防いだり、すでに侵入した不正なソフトウェアを検出・除去したりすることが可能です。
また、定期的にウイルスチェックを行うことで、アカウントの乗っ取りに至る前の早期段階でトラブルを察知し、被害を最小限に抑えられます。アカウントをより確実に守りたい方は、セキュリティ対策ソフトの導入を検討しましょう。
GMOサイバーセキュリティ byイエラエがアカウントの乗っ取りを徹底対策
画像引用元:GMOサイバーセキュリティ byイエラエ
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▼GMOサイバーセキュリティ byイエラエの強み
- 自社のセキュリティの弱点を特定し、対処法まで把握できる
- ホワイトハッカーの技術力でアカウントの乗っ取りリスクを低減できる
- セキュリティコンサルティングサービスで高度化する脅威に常に対応できる
サイバー攻撃の手口は日々進化していますが、セキュリティコンサルティングサービスにより高度化する脅威に常に対応できます。企業のアカウントを大切に保護したい方は、ぜひ本サービスの導入をご検討ください。
まとめ
本記事では、アカウント乗っ取りの代表的な手口、効果的な対処法と対策を詳しく解説しました。
一度でもアカウントの乗っ取り被害に遭うと、個人・企業の機密情報が漏洩する、犯罪の加害者になるなど、大きなトラブルに繋がるリスクがあります。乗っ取り被害に遭わないためには、状況に合った効果的な対策が最も重要です。
自社のアカウントを安全に保護したい方は、「GMOサイバーセキュリティ byイエラエ」の導入を検討してみてください。ホワイトハッカーの技術力により、アカウントの乗っ取りリスクを低減することが可能です。
文責:GMOインターネットグループ株式会社