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キーロガーとは?主な種類と攻撃手法、効果的な対策方法を解説

元々「キーロガー」という言葉は、ソフトウェア開発において重要な役割を担うソフトウェア、もしくはハードウェアの意味で使われていました。

しかし、現在はコンピュータのキーボード入力を記録する悪質なものとして、セキュリティ界隈で広く認識されつつあります。

キーロガーの悪用によって、ユーザーが気付かないうちに情報が盗み取られ、深刻な被害に繋がる恐れがあるため注意が必要です。

この記事では、キーロガーの仕組みや種類、被害リスク、予防策について詳しく解説します。

目次

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  1. キーロガーとは
  2. キーロガーの仕組み
  3. キーロガーの種類
  4. ソフトウェア型
  5. ハードウェア型
  6. キーロガーによる被害リスク
  7. キーロガーの対処法
  8. キーロガーの被害を防ぐための対策
  9. 信頼できるリンクやメールだけを開くようにする
  10. 不審なソフトウェアをダウンロードしない
  11. 多要素認証を導入する
  12. セキュリティキーボードを使用する
  13. セキュリティ対策ソフトを導入する
  14. キーロガーを含めたサイバー攻撃の対策ならGMOサイバーセキュリティ byイエラエ
  15. まとめ

キーロガーとは

キーロガーとは、コンピュータのキーボード入力を記録するソフトウェアもしくはハードウェアのことを指します。

キーロガーには、主に「キーボード入力監視」と「画面キャプチャ」の2つの機能があります。

▼キーロガーに備わっている2つの機能

  • キーボード入力監視:キーボードで入力した情報を追跡・記録する
  • 画面キャプチャ:画面に表示されている画像やデータを保存する

元々はソフトウェア開発において重要な役割を担っていましたが、現在は悪意のある第三者がキーロガーを悪用するケースが多いため、悪いイメージが定着しつつあります。

パスワードやクレジットカード情報など、機密性の高いデータが狙われる恐れがあるため、セキュリティ上の大きな脅威となっているのです。

【関連記事】サイバー攻撃34種類の手口と対策|最新の被害事例も紹介

キーロガーの仕組み

キーロガーは、キーボードからの入力信号を傍受し、入力内容をログファイルに記録する仕組みです。

記録された情報は、ソフトウェア開発者が後から回収したり、攻撃者のサーバーに自動的に送信されたりします。

意図的にキーロガーを活用し、ソフトウェア開発に役立てるケースもありますが、その一方でユーザーが騙されて入力情報が盗まれるケースもあります。

攻撃者によるキーロガーの感染方法は、フィッシングやドライブバイ・インストール、脆弱性の利用などが一般的です。

また、キーロガーの中にはスクリーンショットを撮影する機能を持つものもあり、入力情報だけでなく画面上の情報も窃取します。

ステルス性の高いキーロガーが悪用された場合は、ユーザーが気付く手立てもなく入力情報が盗まれ、攻撃者によって不正に利用されるリスクがあります。

キーロガーの種類

キーロガーは、大きくソフトウェア型とハードウェア型の2種類に分類されます。ここでは、キーロガーのそれぞれの種類について詳しく解説します。

ソフトウェア型

ソフトウェア型のキーロガーは、コンピュータにインストールされて動作するタイプです。

正規のソフトウェアを装ったり、ウイルスに紛れ込んだりして、ユーザーのデバイスに感染します。

一度インストールされてしまうと、バックグラウンドで常駐し、ユーザーの入力情報を記録し続けます。

フリーソフトやメールの添付ファイルなどを介して拡散されるため、怪しいソフトウェアや添付ファイルを発見した際は警戒が必要です。

ハードウェア型

ハードウェア型のキーロガーは、コンピュータのUSB端子に取り付けるなど、物理的に接続されて動作するタイプです。

小型のデバイスを使用するのが特徴で、キーボードの入力信号を直接傍受します。

中には、キーボード内に直接キーロガーが組み込まれている場合もあり、感染経路を特定できないケースも少なくありません。

セキュリティ対策ソフトでは検出が難しいという点にも注意が必要です。

キーロガーによる被害リスク

キーロガーを使った攻撃を受けた場合、さまざまな被害に遭うリスクがあります。

個人情報の流出から金銭的な損失まで、深刻な被害に繋がる恐れがあるのです。以下、キーロガーによる主な被害リスクを紹介します。

▼キーロガーによる主な被害リスク

  • ログインIDやパスワードなどの認証情報が盗まれる
  • クレジットカード情報や口座情報が不正に収集される
  • メールやチャットの内容が盗み見られる
  • 企業の機密情報や顧客情報が漏洩する
  • 盗まれた情報を使った二次被害(不正送金、なりすましなど)が発生する

キーロガーによって収集された情報は、攻撃者に悪用される危険性が非常に高くなります。

例えば、盗まれたログイン情報を使ってアカウントが乗っ取られたり、クレジットカード情報を利用して不正な購入が行われたりする可能性があります。

また、企業の機密情報や顧客情報が漏洩した場合、企業の信用失墜や法的責任に繋がるリスクも無視できません。

キーロガーの脅威は個人だけでなく、組織にとっても無視できない問題といえるでしょう。

キーロガーの対処法

キーロガーによるリスクにさらされた場合は、速やかに適切な対処を行う必要があります。

有効な対処を迅速に行うことにより、個人情報の流出や金銭的被害を最小限に抑えられます。

▼キーロガーの被害に遭った場合の主な対処法

  1. 見覚えのないアプリやソフトウェアをチェックする
  2. 怪しいハードウェアが取り付けられていないか確認する
  3. キーロガーの種類を特定する
  4. セキュリティ対策ソフトや物理的な干渉でキーロガーを取り除く
  5. 二次被害の防止に努める

ハードウェア型のキーロガーだと判明した場合、コンピュータに怪しいデバイスが接続されていないかを確認します。

見慣れないデバイスを発見したら、それがキーロガーである可能性が高いため、デバイスを取り外し、物理的に排除することが有効な対処法となります。

一方、ソフトウェア型のキーロガーの場合は、セキュリティ対策ソフトを使って排除するのが一般的な方法です。

最新のウイルス定義ファイルを適用し、システム全体のスキャンを実行することで、キーロガーを検知し削除することができます。

また、キーロガーへの感染が確認された際には、二次被害を防ぐため、パスワードの変更や関連サービスへの連絡を急ぎましょう。

キーロガーの被害を防ぐための対策

キーロガーによる被害を未然に防ぐには、以下のような対策が有効です。

日頃からセキュリティを意識し、複数の対策を組み合わせることが重要となります。

信頼できるリンクやメールだけを開くようにする

心当たりのない不審なメールやリンクは、絶対に開かないようにしましょう。

フィッシングメールに注意し、本物の送信元かどうかを慎重に見極めることが大切です。

メールの本文や添付ファイルに不自然な点がないか、送信元のドメインが正しいかなどを確認するようにしてください。

また、メールに記載されたリンクをクリックする前にURLをよく確認することも、重要な対策の1つといえます。

不審なソフトウェアをダウンロードしない

不審なソフトウェアをダウンロードしないことも、キーロガー対策として欠かせません。

特に開発元不明のソフトウェアには、キーロガーだけでなく、悪質なマルウェアが仕込まれている可能性があるため、ダウンロードを避けるのが賢明です。

ソフトウェアをダウンロードする際は、公式サイトからアクセスし、ライセンスが正規のものであることを確認してから行うようにしましょう。

多要素認証を導入する

キーロガーによるリスクを避けるために、多要素認証を採用しましょう。

多要素認証を採用しておけば、万が一パスワードが突破されたとしても、第三者による不正アクセスを防ぐことができます。

多要素認証の詳細については、以下の記事で解説しています。

【関連記事】多要素認証(MFA)とは?二要素認証・二段階認証との違いやメリットを解説

セキュリティキーボードを使用する

セキュリティキーボードは、画面上の文字をマウスでクリックして入力する方式を採用しています。

キーボードの入力情報が残らないため、ハードウェア型のキーロガーに対して有効な対策となります。

特にオンラインバンキングなどの重要情報を入力する際は、セキュリティキーボードの使用を検討しましょう。

セキュリティ対策ソフトを導入する

信頼できるセキュリティ対策ソフトを導入し、リアルタイムで悪質なソフトウェアをブロックすることも重要な対策です。

システムに存在する脆弱性にも対処することで、キーロガーの感染リスクを抑えることができます。

また、セキュリティ対策ソフトが提供する不審なプログラムの検出機能や、Webサイトの安全性評価機能なども積極的に活用するようにしましょう。

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画像引用元:GMOサイバーセキュリティ byイエラエ

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まとめ

この記事では、キーロガーの仕組みや種類、被害リスク、予防策について解説しました。

キーロガーは、ユーザーの入力情報を不正に収集し、深刻な被害をもたらす危険性があります。

ソフトウェア型とハードウェア型の2種類があり、それぞれ特徴や感染時の対処法が異なります。

日頃からセキュリティ意識を高め、信頼できるソフトウェアの使用や強力なパスワードの設定など、複数の対策を組み合わせることが重要です。

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