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ランサムウェアとマルウェアの違い|被害リスクと対策方法を詳しく解説

「ランサムウェアとマルウェアの違いが知りたい」「被害を防ぐ対策方法を教えてほしい」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ランサムウェアは、マルウェアの一種であり、データを暗号化して身代金を要求するという特徴があります。

一方、マルウェアはコンピュータに悪影響を及ぼす不正なソフトウェアの総称で、ウイルスやスパイウェア、ワームなど、さまざまな種類が存在します。

ランサムウェアやマルウェアに感染すると、データの消失や漏洩、業務停止など、深刻な被害に繋がるリスクがあるため、事前のセキュリティ対策が不可欠です。

この記事では、ランサムウェアとマルウェアの違い、それぞれの被害リスクと効果的な対策方法について解説します。

目次

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  1. ランサムウェアとマルウェアの違い
  2. マルウェアの種類
  3. ウイルス
  4. トロイの木馬
  5. アドウェア
  6. スパイウェア
  7. ワーム
  8. ランサムウェアやマルウェアの被害リスク
  9. ランサムウェアやマルウェアの被害事例
  10. ゲーム業界への不正アクセスで最大39万件の情報漏洩
  11. 医療機関のデータが暗号化され300万円の身代金を支払う
  12. ランサムウェアやマルウェアの対策方法
  13. OSやソフトウェアを最新の状態に保つ
  14. バックアップを定期的に取る
  15. 不審な添付ファイルやリンクをクリックしない
  16. 社内従業員にセキュリティ教育を行う
  17. セキュリティ対策ソフトを導入する
  18. ランサムウェアやマルウェアの対策ならGMOサイバーセキュリティ byイエラエ
  19. まとめ

ランサムウェアとマルウェアの違い

ランサムウェアとは、コンピュータ内のデータを暗号化し、復旧と引き換えに身代金を要求するタイプのマルウェアのことです。

ランサムウェアに感染すると、重要なファイルにアクセスできなくなり、業務継続が困難になるなど、深刻な被害を受ける可能性があります。

一方、マルウェアはランサムウェアを含む、コンピュータに悪影響を及ぼすソフトウェアの総称です。

ランサムウェアは、マルウェア(悪意のあるソフトウェア)の一種なのです。

マルウェアには、ウイルスやトロイの木馬、スパイウェアなど、さまざまなタイプが存在し、それぞれ異なる動作や目的を持っています。

ランサムウェアは、マルウェアの中でも特に被害が深刻なタイプといえます。

【関連記事】ランサムウェアとは?感染経路や被害例、被害防止策や感染時の対処法を徹底解説

マルウェアの種類

マルウェアにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や動作が異なります。ここでは、代表的なマルウェアの種類について詳しく見ていきましょう。

ウイルス

ウイルスは、自己複製機能を持つマルウェアの一種です。

感染したファイルやプログラムに潜伏し、それらが実行されたときに活性化します。宿主が必要であることや、自己増殖が可能であることから、ウイルスという名称がつけられました。

ウイルスに感染すると、ファイルが破損したり、システムが不安定になったりするなど、さまざまな被害が生じる可能性があります。

また、感染したファイルを介して、ネットワーク上の他のコンピュータにも感染を広げることがあるため注意が必要です。

ウイルスの種類や被害リスクについては、以下の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】コンピューターウイルスの種類一覧|感染経路や被害事例についても紹介

トロイの木馬

トロイの木馬は、正規のプログラムを装ってコンピュータに侵入するタイプのマルウェアです。

一見、有用なソフトウェアやファイルのように見せかけ、ユーザーを欺いてインストールやダウンロードを促します。

トロイの木馬に感染すると、攻撃者による入口であるバックドアが開かれ、リモートからの操作を許してしまう危険性があります。

トロイの木馬とウイルスの違い、その危険性について知りたい場合は、以下の記事をご確認ください。

【関連記事】トロイの木馬とは?ウイルスとの違い・種類・被害例・効果的な対策を徹底解説

アドウェア

アドウェアは、悪質な広告を表示させることを目的としたマルウェアです。

無断でインストールされ、Webブラウザなどにポップアップ広告を大量に表示させます。

アドウェアに感染した場合、広告表示によってシステムのパフォーマンスが低下したり、Webサイトの閲覧が妨げられたりなどの被害が生じます。

また、表示される広告をクリックすることで、悪意のあるWebサイトへ誘導される危険性もあるため要注意です。アドウェアの感染経路や対策方法は以下の記事で解説しています。

【関連記事】アドウェアとは|悪質なアドウェアの危険性や感染経路・削除方法をわかりやすく説明

スパイウェア

スパイウェアはユーザーの行動を監視し、情報を収集することを目的としたマルウェアです。

キーボード入力を追跡するキーロガーなどを用いて、パスワードやクレジットカード情報などの機密データを盗み出します。

スパイウェアに感染すると、プライバシーが侵害されるだけでなく、収集された情報が悪用される危険性もあります。スパイウェアの詳細については、以下の記事でご確認ください。

【関連記事】スパイウェアとは?侵入経路や感染リスク、効果的な対策方法を解説

ワーム

ネットワークを介して自己増殖するワームと呼ばれるマルウェアも存在します。他のプログラムに寄生することなく、独立して動作することが可能です。

ワームに感染したコンピュータは、ネットワーク上の他のコンピュータにワームを拡散させるために利用されます。

大量のネットワークトラフィックを発生させ、システムやネットワークのパフォーマンスを大幅に低下させる恐れがあります。

ランサムウェアやマルウェアの被害リスク

ランサムウェアやマルウェアに感染すると、さまざまな被害を受けるリスクがあります。代表的な被害としては、以下のようなものが挙げられます。

▼ランサムウェアやマルウェアの主な被害リスク

  • 重要なデータの暗号化や破壊
  • 個人情報や機密情報の流出
  • 金銭的な被害(身代金の支払いなど)
  • システムやネットワークの停止
  • 企業イメージの低下

ランサムウェアに感染した場合、ファイルが暗号化され、業務に必要なデータにアクセスできなくなる恐れがあります。

一度感染してしまうと、身代金を支払わない限り、データを復旧することは極めて困難です。

また、マルウェアによって個人情報や機密情報が盗まれ、その情報が外部に漏洩した場合、プライバシーの侵害や信用失墜などの深刻な被害に繋がる恐れもあります。

こうした被害は、企業の信頼やブランドイメージを大きく損ねる結果を招きかねません。

ランサムウェアやマルウェアに感染する前に、セキュリティ対策を多角的に取り入れ、強固なセキュリティ環境を構築しておく必要があります。

なお、ランサムウェアの感染経路について知りたい場合は、以下の記事をご確認ください。

【関連記事】ランサムウェアの主な感染経路一覧|最新の攻撃動向も詳しく解説

ランサムウェアやマルウェアの被害事例

ランサムウェアやマルウェアによる被害は国内でも多数起こっています。ここでは、ランサムウェアやマルウェアの代表的な被害事例を3つ紹介します。

国内・海外のランサムウェア事例について興味がある方は、以下の記事をご覧ください。

【関連記事】国内・海外のランサムウェア事例9選を紹介!業界別に被害状況を詳しく解説

ゲーム業界への不正アクセスで最大39万件の情報漏洩

2020年11月、大手ゲームソフトウェアメーカーがランサムウェア攻撃を目的とした不正アクセスを受け、最大39万件の個人情報流出が懸念される事件が発生しました。

メールやファイルサーバーが利用できなくなり、結果として一時的に業務停止にまで追い込まれています。

主な原因は、予備用の旧式VPN装置を利用したことにあります。攻撃者はVPN装置の脆弱性を利用して、社内ネットワークに不正侵入したとのことです。

医療機関のデータが暗号化され300万円の身代金を支払う

2021年10月、医療機関がランサムウェア攻撃を受け、電子カルテシステムが暗号化されました。

調査報告書によると、病院側が危険なセキュリティ運用を行っていたことが指摘されています。

具体的には、VPN装置の脆弱性を放置したり、パスワードを最短の5桁に設定したりなどが挙げられます。

データの復旧を依頼したベンダー側が、独断で300万円の身代金を支払っていたことが後に判明しました。

ランサムウェアやマルウェアの対策方法

ランサムウェアやマルウェアによる被害を防ぐには、適切なセキュリティ対策が不可欠です。以下、ランサムウェアやマルウェアへの主な対策方法を見ていきましょう。

ランサムウェア単体の対策方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】ランサムウェアの対策方法を8つ解説|感染したときの対処法も紹介

OSやソフトウェアを最新の状態に保つ

OSやソフトウェアの脆弱性を狙った攻撃を防ぐためには、それらを常に最新の状態に保つことが大切です。

OSやソフトウェアのベンダーから提供される最新のセキュリティパッチを速やかに適用し、脆弱性を修正することが求められます。

自動更新機能を有効にしておけば、パッチの適用漏れを防ぐことができるでしょう。

また、サポート期限の切れたOSやソフトウェアは、脆弱性が放置されるリスクが高いため、計画的に最新版へ移行することも重要です。

バックアップを定期的に取る

万が一、ランサムウェアに感染してデータが暗号化されても、定期的にバックアップを取っておけば、被害を最小限に抑えることができます。

重要なデータは、常に最新のバックアップを複数の場所に保管しておくことが鉄則です。

バックアップの取得は、ランサムウェア対策だけでなく、ハードウェアの故障や従業員のミスによるデータ損失に備える上でも欠かせません。

クラウドストレージや外部メディアを活用し、できるだけ複数箇所に取っておくことをおすすめします。

不審な添付ファイルやリンクをクリックしない

メールの添付ファイルやリンクは、マルウェア感染の主要な経路となっています。

ファイルやリンクを一度クリックしただけでも、ランサムウェアやマルウェアに感染するリスクがあるため、心当たりのない添付ファイルやリンクは決して開かないようにしましょう。

特に個人情報の入力を求めるようなメールやWebサイトには、細心の注意を払う必要があります。安易に開かず、すぐに削除する対策が有効です。

社内従業員にセキュリティ教育を行う

ランサムウェアやマルウェア対策において、従業員のセキュリティ意識の向上は欠かせません。

どれだけ優秀なソフトウェアを導入したとしても、社内従業員のセキュリティ意識が低い状態では、ランサムウェアやマルウェアの感染は避けられないといっていいでしょう。

従業員1人ひとりがマルウェアの脅威を正しく理解し、適切な対策を取れるよう、定期的にセキュリティ教育を実施することが重要です。

標的型攻撃メールの見分け方や不審なファイルへの対処法など、具体的な事例を交えた実践的な教育が効果的です。

セキュリティ対策ソフトを導入する

セキュリティ対策ソフトは、ランサムウェアやマルウェアの脅威に対抗する上で強力な味方となります。

アンチウイルスソフトやEDR(エンドポイント検知・応答)ツールなどを導入することで、マルウェアの侵入を未然に防ぎ、感染の早期発見と迅速な対処が可能になります。

セキュリティ対策ソフトを選ぶ際は、以下のようなポイントを考慮しましょう。

▼セキュリティ対策ソフトを選定する際のポイント

  • 検知率の高さ
  • 誤検知の少なさ
  • システム負荷の軽さ
  • サポートの質
  • ベンダーの信頼性

定義ファイルを常に最新に保ち、リアルタイム監視の設定を適切に行うことで、万全の防御態勢を整えることができるでしょう。

【関連記事】EDRとは?EPPとの違いや機能・製品選びのポイントをわかりやすく解説

ランサムウェアやマルウェアの対策ならGMOサイバーセキュリティ byイエラエ

GMOサイバーセキュリティ byイエラエ

画像引用元:GMOサイバーセキュリティ byイエラエ

ランサムウェアやマルウェアの脅威が高まる中、企業には効果的なセキュリティ対策が求められています。

GMOサイバーセキュリティ byイエラエ」は、ランサムウェアを含めたあらゆるマルウェアの対策をサポートしています。

世界トップクラスのホワイトハッカー集団の知見を活かした脆弱性診断、24時間365日監視のサイバー攻撃防御・分析サービス、セキュリティインシデント対応支援など、多岐にわたるサービスを提供している点が特徴です。

インシデント発生時には、被害範囲の特定をいたします。

マルウェアの対策は、システム面と人的側面の両方にアプローチすることが重要です。当社のセキュリティソリューションは、その両面から企業様のセキュリティ課題を解決へと導きます。

まとめ

この記事では、ランサムウェアとマルウェアの違い、各種マルウェアの特徴、被害リスク、対策方法について解説しました。

ランサムウェアはマルウェアの一種であり、データを暗号化して身代金を要求するという点で、特に深刻な被害をもたらします。

マルウェアには、ウイルスやスパイウェア、ワームなど、さまざまな種類があり、それぞれ異なる脅威をもたらすため包括的な対策が必要です。

セキュリティ対策の強化にお悩みの際は、「GMOサイバーセキュリティ byイエラエ」のソリューションをぜひご検討ください。

世界トップクラスのセキュリティ技術と豊富な知見を持つ専門家集団が、企業様のランサムウェア・マルウェア対策を強力にサポートいたします。

文責:GMOインターネットグループ株式会社

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