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アンチウイルスとは?主な機能や検知手法、導入時の注意点を解説

「アンチウイルスとは?導入するメリット・デメリットを知りたい」といった疑問がある方は少なくないはずです。

アンチウイルスとは、ウイルスやマルウェアからシステムを保護するためのソフトウェアのことです。

リアルタイムでシステムを監視し、脅威となるプログラムを検知・駆除することで、セキュリティの安全性を保ちます。

一方で、システムの負荷が大きくなったり、ソフトウェア同士で誤作動を起こしたりする可能性もあるため注意が必要です。

この記事では、アンチウイルスの基本的な機能や検知手法、導入時の注意点について詳しく解説します。

目次

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  1. アンチウイルスとは
  2. アンチウイルスを導入しない場合のリスク
  3. アンチウイルスの主な機能
  4. ウイルス・マルウェアの検知や駆除
  5. ファイアウォール
  6. 自動アップデート
  7. Webフィルタリング
  8. メールの保護
  9. アンチウイルスの検知手法
  10. パターンマッチング方式
  11. ヒューリスティック方式
  12. アンチウイルスを導入する際の注意点・ポイント
  13. システムの負荷が大きくなる
  14. アンチウイルスを常に最新の状態に保つ
  15. 社内従業員の教育を徹底する
  16. サービスの選定を慎重に行う
  17. 他のセキュリティ対策も併用する
  18. 高度なセキュリティ対策ならGMOサイバーセキュリティ byイエラエ
  19. まとめ

アンチウイルスとは

アンチウイルスとは、コンピュータウイルスやマルウェアから保護するためのソフトウェアのことです。

アンチウイルスを導入すれば、ウイルスやマルウェアの検知・駆除、不正アクセスの防止など、多様なセキュリティ機能を実現します。

リアルタイムでシステムを監視し、脅威となるプログラムを発見次第、速やかに隔離や削除を行います。

また、定義ファイルを最新に保つことで、新種のマルウェアにも対応できるのが特徴です。

個人のPCから企業のネットワークまで、幅広い環境でセキュリティ対策の中核を担うアンチウイルスは、現代の情報社会において欠かせないソフトウェアといえるでしょう。

アンチウイルスを適切に導入・運用することは、安全なIT環境を維持する上で極めて重要です。

アンチウイルスを導入しない場合のリスク

アンチウイルスを導入しないと、さまざまなセキュリティリスクにさらされる可能性が高まります。具体的には、以下のようなリスクが考えられます。

▼アンチウイルスを導入しない場合の主なリスク

  • マルウェア感染
  • 個人情報の漏洩
  • データの破損や消失
  • 不正アクセスによる機密情報の流出
  • 金銭的な被害(ランサムウェアなど)

スパイウェアやランサムウェアなどのマルウェアに感染し、システムが機能不全に陥るリスクがあります。

ランサムウェアによる被害は甚大になりやすく、金銭的な被害以外にも、企業の信頼性低下やサービスの停止など、さまざまな被害リスクを招く恐れがあります。

アンチウイルスは、これらのリスクから個人や企業の大切な情報資産を守るために不可欠なソフトウェアです。

セキュリティ対策の基本として、信頼できるアンチウイルスを導入し、適切に管理・運用することが強く推奨されます。

ランサムウェアの脅威については、以下の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】ランサムウェアとは?感染経路や被害例、被害防止策や感染時の対処法を徹底解説

アンチウイルスの主な機能

アンチウイルスには、セキュリティを強化するためのさまざまな機能が搭載されています。

ここでは、アンチウイルスの主要な機能について詳しく見ていきましょう。

ウイルス・マルウェアの検知や駆除

アンチウイルスの中核をなすのが、ウイルスやマルウェアをリアルタイムで検知して駆除する機能です。

アンチウイルスは常駐型のソフトウェアとして動作し、ファイルアクセスやプログラムの実行を監視します。

ウイルスの特徴と一致した脅威を発見した場合、速やかに警告を発信して、駆除や隔離の処理を行います。

定義ファイルを最新の状態に保つことで、新種のマルウェアにも迅速に対応可能です。ウイルスとマルウェアの違いについては以下の記事で解説しています。

【関連記事】マルウェアとウィルスの違いとは?関係性や感染時の見分け方、感染時の対策を解説

ファイアウォール

多くのアンチウイルスには、ファイアウォール機能が搭載されており、不正なアクセスや攻撃を防ぐ役割を果たします。

ファイアウォールとは、社内ネットワークに侵入してくる不正アクセスや通信を防ぐためのシステム(防火壁)のことです。

ファイアウォールはPCとネットワークの間で通信を監視し、危険な通信を遮断する働きを持ちます。

これにより、未知の脅威からシステムを安全に守り、ネットワークの安全性を高めることができます。ファイアウォールの仕組みや機能については、以下の記事をご確認ください。

【関連記事】ファイアウォールとは?仕組み・種類・機能をそれぞれ解説

自動アップデート

アンチウイルスは自動アップデート機能を備えています。定義ファイルを自動的に更新し、システムを最新の状態に保ちます。

新しいウイルスやマルウェアは次々に現れるため、定義ファイルを常に最新の状態に保つ必要があるのです。

自動アップデート機能により、ユーザーが手動で更新作業を行わなくても、最新の脅威情報を取得し続けられます。

Webフィルタリング

アンチウイルスの機能の1つとして、Webフィルタリングが挙げられます。

これは、危険なWebサイトへのアクセスをブロックし、マルウェア感染を未然に防ぐ機能です。

フィッシングサイトや、マルウェアの配布サイトなどへのアクセスを制限することで、ユーザーを安全に保護します。

また、職場や学校などで、業務に無関係なサイトや不適切なコンテンツをフィルタリングする際にも役立ちます。

メールの保護

アンチウイルスのメール保護機能を活用すれば、ウイルスやマルウェアの感染を未然に防げます。

メールは、ウイルスやマルウェアの主要な感染経路の1つであり、攻撃者による添付ファイルが大きな脅威となります。

受信メールをスキャンし、危険な添付ファイルを検出・削除する機能により、コンピュータを安全な状態に保つことが可能です。

アンチウイルスの検知手法

アンチウイルスには、主に「パターンマッチング方式」と「ヒューリスティック方式」の2つの検知手法があります。

ここでは、それぞれの検知手法の特徴と長所、短所について解説していきます。

パターンマッチング方式

パターンマッチング方式は、既知のマルウェアの特徴(シグネチャ)をデータベースに登録し、それと照合することで検知する手法です。

シグネチャとは、マルウェア特有のバイト列や命令パターンのことを指します。

パターンマッチング方式は、パターンファイル(定義ファイル)を用いて脅威を検出する仕組みで、既知のマルウェアに対しては非常に高い検知率を誇ります。

一方で、新種のマルウェアや亜種には対応できないという弱点もあるため注意が必要です。

パターンマッチング方式を採用するアンチウイルスでは、定義ファイルを常に最新の状態に保つことが重要となります。

ヒューリスティック方式

ヒューリスティック方式は、プログラムの動作を解析して、マルウェアの可能性を判定する手法です。

実際に実行はせずに、コードの特徴や振る舞いをシミュレートすることで、未知のマルウェアにも対応できるのが最大の強みです。

ただし、正当なプログラムでもマルウェアに似た動作をする場合があるため、誤検知のリスクが高くなります。

また、ヒューリスティック方式であっても、一部新種の脅威には対応できません。

現代のアンチウイルスソフトは、パターンマッチング方式とヒューリスティック方式を組み合わせ、より精度の高い検知や対応を可能にしています。

アンチウイルスを導入する際の注意点・ポイント

アンチウイルスを導入する際は、いくつかの注意点やポイントを押さえておく必要があります。

以下、アンチウイルスを導入する上で留意すべき事項を詳しく見ていきましょう。

システムの負荷が大きくなる

アンチウイルスは、リアルタイムでファイルやプロセスをスキャンするため、システムに一定の負荷がかかります。

特に動作の重いアンチウイルスを選んでしまうと、PCの動作が遅くなり、業務効率の低下に繋がる恐れがあります。

導入前には、十分な検証を行い、自社の環境に適したアンチウイルスを選ぶことが重要です。

必要に応じてスキャンの除外設定を行うなど、パフォーマンスとのバランスを考慮した運用が求められます。

アンチウイルスを常に最新の状態に保つ

アンチウイルスの効果を最大限に発揮するには、定義ファイルを最新の状態に保つことが欠かせません。

常に最新の脅威情報を取り込むことで、新種のマルウェアにも対応することが可能です。

したがって、アンチウイルスの自動アップデート機能を有効にし、確実に更新が行われる設定にしておきましょう。

また、アンチウイルスソフトそのもののバージョンアップにも注意を払い、最新の機能や性能改善の恩恵を受けられるようにしておくことが推奨されます。

社内従業員の教育を徹底する

いかに優れたアンチウイルスソフトを導入しても、ユーザーのセキュリティ意識が低ければ十分な効果は得られません。

なぜなら、マルウェア感染の多くは、ユーザーの不用意な行動に起因するためです。

例えば、怪しいメールの添付ファイルを開いたり、信頼できないソフトをインストールしたりすることで、感染のリスクは大きく高まります。

マルウェアの感染を効果的に防ぐためにも、従業員に対するセキュリティ教育を徹底しましょう。

サービスの選定を慎重に行う

アンチウイルスソフトの選定は、慎重に行う必要があります。数多くのサービスが提供される中、自社のニーズに合ったものを見極めることが重要です。

サービスを選ぶ際は、主に以下のようなポイントに気をつけましょう。

▼サービス選定時の重要ポイント

  • 検知率の高さ
  • 誤検知の少なさ
  • システム負荷の軽さ
  • 最新機能の有無
  • サポートの質

また、ファイアウォールやWebフィルタリングなど、必要な機能が備わっているかどうかも重要なポイントです。

評判の良いベンダーのサービスを選び、十分な検証を行ってから導入するのが賢明といえるでしょう。

他のセキュリティ対策も併用する

アンチウイルスは強力なセキュリティ対策ですが、それだけでは万全といえません。マルウェアの侵入経路は多岐にわたるため、多層的な防御が欠かせないのです。

IPS/IDSやSOC、NDRなど、他のセキュリティ対策と組み合わせることで、より強固なセキュリティ環境を構築できます。

また、OSやソフトウェアの脆弱性を狙う攻撃に備え、パッチ管理やアップデートも必要不可欠です。

アンチウイルスの導入は、包括的なセキュリティ対策の一環として位置づけることが重要です。

なお、SOCや企業が行うべきセキュリティ対策については、以下の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】SOC(Security Operation Center)とは?主な業務内容や運用形態、構築する際のポイントを徹底解説

【関連記事】企業が取り組むべきセキュリティ対策とは?重要性や対策内容を解説

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まとめ

この記事では、アンチウイルスの基本的な機能や検知手法、導入時の注意点について解説しました。

アンチウイルスは、リアルタイムな脅威検知と自動対処により、システムのセキュリティを維持する上で欠かせないソフトウェアです。

導入により、マルウェア感染や情報漏洩のリスクを大幅に減らせる一方、システム負荷や運用コストの増大などのデメリットも存在します。

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