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ネットリテラシーとは?重要視される理由と企業が取り組むべき対策

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インターネットを安全に利用するためには、ネットリテラシーを高めて、さまざまな対策を講じる必要があります。しかし、「どうやってネットリテラシーを高めれば良いのかわからない」と悩んでいる方もいるでしょう。

そういった方は、この記事で解説するネットリテラシー教育の具体的な方法、重要なポイントをご確認ください。ネットリテラシーが低いことで生じるリスクを理解し、その上で状況に適した効果的な対策が取れるようになります。

目次

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  1. ネットリテラシーとは
  2. ITリテラシーとの違い
  3. ネットリテラシーの教育を行うべき3つの理由
  4. ネットの脅威から自分の身を守るため
  5. 第三者を不快にさせないため
  6. 間違った情報に惑わされないため
  7. ネットリテラシーが低いことで生じる5つのリスク
  8. 個人・企業情報が流出する
  9. ウイルスやマルウェアに感染する
  10. SNSアカウントが炎上する
  11. 犯罪に巻き込まれる
  12. 名誉毀損・著作権侵害を起こす
  13. ネットリテラシーを高める具体的な方法
  14. 会社で講習・勉強会を開く
  15. 社内でガイドラインを策定する
  16. リスクを定期的に共有する
  17. ネットリテラシーの教育で意識すべき重要ポイント
  18. 会社全体で教育に取り組む
  19. 世代間の感覚の違いを理解してもらう
  20. 自発的な考えを促す
  21. 中長期的な視点を持つ
  22. 教育できない部分はシステムで補う
  23. GMOサイバーセキュリティbyイエラエでセキュリティの穴を徹底的にカバー
  24. まとめ

ネットリテラシーとは

ネットリテラシーとは、インターネットに関する脅威やルールを理解し、その便利さを適切に用いるための能力のことです。「ネット」はインターネットを指し、「リテラシー」はある分野についての知識や活用する能力を指します。

インターネットが幅広く普及している現代において、このネットリテラシーは仕事を円滑に進めるための必須スキルと言えるでしょう。なお、総務省も「インターネットリテラシーの重要性」にて、ネットリテラシーやITリテラシーの重要性について提言しています。

ITリテラシーとの違い

ネットリテラシーと似た言葉で「ITリテラシー」があります。ITリテラシーとは、ITを適切に活用するための総合的な能力のことです。

ネットリテラシーはインターネットを上手く活用するための能力だけを指しますが、ITリテラシーはインターネットの活用に加え、パソコンやスマートフォンなどのデバイスを正しく扱えるかまでを含めた総合的な能力を意味します。

▼ITリテラシーに含まれる主な要素

  • ネットリテラシー
  • 情報基礎リテラシー
  • コンピュータリテラシー

より活用の範囲が広いものとして、ITリテラシーという言葉が用いられます。

ネットリテラシーの教育を行うべき3つの理由

近年、パソコンやスマートフォンなどのデバイスが普及したことで、インターネットの使用率が世界的に上昇傾向にあります。それに伴い、インターネットを安全に利用するための教育が注目されています。

▼ネットリテラシーの教育が必要な主な理由

  1. ネットの脅威から自分の身を守るため
  2. 第三者を不快にさせないため
  3. 間違った情報に惑わされないため

各項目を順番に見ていきましょう。

ネットの脅威から自分の身を守るため

ネットリテラシーを高めることは、ネットの脅威から自分の身を守ることに繋がります。正しい知識を持ってWebサイトやSNS、メールを利用できるようになれば、至る所に潜んでいるウイルスやマルウェア、犯罪行為などのリスクを防げます。

第三者を不快にさせないため

ネットリテラシーを教育するのは、第三者を不快にさせないためでもあります。インターネットで発信した情報は世界中の人が閲覧しています。

ネットリテラシーがない状態で情報を発信すると、知らない間に誰かを不快にさせていたり、傷つけていたりする可能性があるのです。加害者にならないようにするためにも、適切な教育を施す必要があります。

間違った情報に惑わされないため

3つ目の理由は、間違った情報に惑わされないようにするためです。インターネットを利用すれば、正しい情報に迅速にたどり着けますが、その一方で間違った情報も溢れています。

間違った情報を信じ込み、トラブルを起こさないようにするためにも、ネットリテラシーを高める教育が必要です。

ネットリテラシーが低いことで生じる5つのリスク

ネットリテラシーが不十分だと、日常生活からビジネスシーンに至るまで、深刻なリスクに直面する可能性があります。ここでは、ネットリテラシーが低いことで生じる具体的なリスクを5つ紹介します。

個人・企業情報が流出する

ネットリテラシーが低いと、個人や企業の重要な情報が流出するリスクがあります。情報の流出が起こるケースは以下の通りです。

▼個人・企業情報が流出する主なケース

  • 誤ってスパムメールを開いて個人情報を入力した
  • 悪質なWebサイトを訪れて機密情報を抜かれた
  • SNSに住所情報が載っている画像をアップロードした

これらのリスクはネットリテラシーによる影響が大きいですが、それだけでなくセキュリティ対策の問題も含まれます。機密情報を取り扱う際は、ネットリテラシーの教育のほか、セキュリティ対策も見直す必要があります。

【関連記事】企業が取り組むべきセキュリティ対策とは?重要性や対策内容を解説

ウイルスやマルウェアに感染する

ウイルスやマルウェアに感染するリスクも無視できません。ネットリテラシーが不足していると、意図せずに危険なWebサイトや不審なメールを開き、ウイルスなどに感染する可能性があります。

マルウェアとは?
不正かつ有害に動作させる目的で生成された悪質なソフトウェアのこと。 企業のデバイスがウイルスやマルウェアに感染した場合、重要なデータが外部に漏洩したり、情報が抹消されたりするリスクがあります。これらの被害は企業に多大なる損害をもたらすため、常に警戒しなければなりません。

【関連記事】マルウェアとウィルスの違い|マルウェアとは何なのか、特徴や感染時の対策を解説

【関連記事】マルウェアの対策方法とは?感染前後の対処法を詳しく紹介!

SNSアカウントが炎上する

企業のSNSアカウントが投稿した内容が少しでも不適切だと、それがSNS利用者の目にとまり、炎上騒ぎになるリスクがあります。一度炎上してしまうと、その騒ぎを鎮火させるのは困難で、企業のブランド価値を低下させることにも繋がるため要注意です。

なお、SNSアカウントの炎上については、総務相の「インターネットリテラシーの重要性」でも、「近年ソーシャルメディアでの不適切投稿によって発生するトラブル、いわゆる『炎上』が注目されている」と指摘されています。

犯罪に巻き込まれる

インターネット上にまん延する犯罪誘惑に引っかかり、犯罪に巻き込まれるリスクもあります。例えば、インターネット上で知り合った人と直接会ったことで、誘拐などの犯罪に巻き込まれるといったケースがこれに該当します。

インターネット上で公開されている情報は、全てが真実とは限りません。偽の情報を公開し、罠にはめようと考えている人もいるため注意が必要です。

名誉毀損・著作権侵害を起こす

5つ目は、名誉毀損・著作権侵害を起こすリスクです。そもそも名誉毀損とは、公然で事実を示して名誉を傷つける行為のことで、著作権侵害は第三者の著作物を許諾を得ないで使用する行為を指します。

プライバシーの高い情報をインターネット上に公開したことで、それが名誉毀損となり、訴訟を起こされるケースがあります。また、うっかり他社のロゴマークが入った画像をアップロードしてしまい、著作権侵害として訴えられる場合もあるため注意しましょう。

【関連記事】商標権侵害とは?自社ブランドを守るために必要な知識を徹底解説

ネットリテラシーを高める具体的な方法

ネットリテラシーを高めることで、インターネット関連のリスクを回避し、安全に活用できるようになります。リスク回避のために、以下の方法を押さえておきましょう。

  1. 会社で講習・勉強会を開く
  2. 社内でガイドラインを策定する
  3. リスクを定期的に共有する

各項目を詳しく解説していきます。

会社で講習・勉強会を開く

社内全体のネットリテラシーを向上させるには、講習や勉強会を開催する方法が有効です。ネットリテラシーを高める機会を設けることで、インターネット上のトラブルを効果的に回避できます。

▼具体的な講習・勉強会の内容

  • マーケティング活動で押さえるべきSNS炎上の知識を周知する
  • 名誉毀損・著作権侵害などの理解向上の講習を月に1度開催する
  • ネットリテラシーに関する会議を開き、ディスカッションを重ねる

これらの活動により、社員個々のネットリテラシーが向上し、会社全体のセキュリティレベルが強化されます。

社内でガイドラインを策定する

情報に惑わされないためにも、社内でガイドラインを策定し、基準を明確に定めておきましょう。ガイドラインを策定しておけば、社員が判断で迷ったとしても、トラブルに繋がるリスクを回避しやすくなります。

▼ガイドラインの具体的な内容

  • メールの開封ルールやパスワードの設定基準を定める
  • SNSの正しい使い方として、投稿時のNGワードを決める
  • インターネット上でのトラブル発生時の対処法を記載する

某製造業の会社では、このようなガイドラインを定期的に見直し、最新のセキュリティ情報に合わせて更新しています。ガイドラインの内容は、誰が読んでも理解できるようにしておくことが大切です。

【関連記事】PPAPとは?問題視される4つの理由と代替案、効果的な対策方法を徹底解説

リスクを定期的に共有する

ネットリテラシー不足から生じるリスクを、定期的に社内で共有することも重要です。リスクを定期的に共有し、トラブルに対する意識を高めておけば、社内全体でネットリテラシーに対する理解が深まります。

インターネット上のルールや脅威は日々変化しているため、情報を最新の状態に保つことがポイントです。

【関連記事】サイバー攻撃34種類の手口と対策|最新の被害事例も紹介

ネットリテラシーの教育で意識すべき重要ポイント

ネットリテラシーの教育を実施する際に、以下5つの重要ポイントを意識すれば、より効果的な教育が実現します。その重要ポイントを1つずつ見ていきましょう。

会社全体で教育に取り組む

1つ目の重要ポイントは、会社全体で教育に取り組むことです。ネットリテラシーを一部の人が習得するだけでは、十分な効果を発揮しません。

会社全体で教育に取り組み、新人から上司までを含めた全員が理解することで、インターネット上のリスクを回避できるようになります。

世代間の感覚の違いを理解してもらう

インターネットを子供の頃から利用している世代と、大人になってから利用を始めた世代では、その感覚に乖離が生じます。例えば、SNSの利用頻度が高い20代の社員と、SNSを全く利用したことがない50代の社員では、扱い方や理解に差が生まれてしまいます。

そこで世代間の感覚の違いを共有し、深く理解してもらうことで、より高度なネットリテラシーを会社全体で扱うことが可能です。

自発的な考えを促す

ネットリテラシーの教育を施す上では、自発的な考えを促しましょう。社員自ら考えてもらうことで、その知識や情報が身につきやすい傾向にあります。

▼自発的な考えを促す主な方法

  • ネットリテラシーに関する質問を投げかける
  • トラブルが起こった際の解決策を考えてもらう

ネットリテラシーの情報は日々更新されているため、トラブルへの対応は柔軟でなければなりません。したがって、ただ教えられたことをこなす能力だけでなく、自ら考えて実行する能力も必要となります。

中長期的な視点を持つ

ネットリテラシーの教育においては、長期的な視点を持つことも大切です。なぜなら、教育は一度行って終わりではないためです。

前述したように、ネットリテラシーの情報は日々更新されます。また、一度教育しても時間とともに意識が少しずつ薄れていくため、定期的な研修や情報共有を通じて、中長期的な視点で教育に取り組むことが求められます。

教育できない部分はシステムで補う

会社全体でネットリテラシーを高めたとしても、社内では教育できない部分があります。セキュリティの穴を埋めるためにも、教育できない部分はシステムで補うことが大切です。

例えば、情報漏洩を防ぐためのセキュリティシステムを導入する、不正なアクセスを検知するためのモニタリングシステムを採用するなどが挙げられます。これらを導入することで、ネットリテラシーの不足を補い、会社全体のセキュリティ対策を強化できます。

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画像引用元:GMOサイバーセキュリティ byイエラエ

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まとめ

この記事では、ネットリテラシーの教育を行うべき理由、リテラシーを高める方法や重要なポイントを解説しました。

ネットリテラシーが不足していると、日常生活からビジネスシーンに至るまで、さまざまなリスクに直面する可能性があります。特に企業の場合、機密情報が流出したり、ウイルスやマルウェアに感染したりなど、そのリスクは非常に深刻です。

多種多様な脅威から身を守り、安全にインターネットを利用するためにも、ぜひネットリテラシーの教育を検討してみてください。また、教育できない部分を補い、セキュリティ対策をより強化したい場合は、システムを導入して全面的にカバーしましょう。

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文責:GMOインターネットグループ株式会社