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スマホのセキュリティ対策は本当に必要?具体的なリスクと対策方法

「スマホのセキュリティ対策は本当に必要?」という疑問がある方も多いでしょう。スマホのセキュリティ対策は、個人情報や金銭的被害から身を守るために不可欠です。

スマホを利用する上では、マルウェア感染やフィッシング詐欺など、さまざまなセキュリティリスクが存在します。

しかし、適切なセキュリティ対策を講じることで、これらのリスクを大幅に軽減することが可能です。

この記事では、スマホのセキュリティリスク、マルウェア感染時の症状と対処法、効果的な予防策について解説します。

目次

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  1. スマホのセキュリティ対策は本当に必要?
  2. スマホのセキュリティリスク
  3. マルウェア感染
  4. フィッシング詐欺
  5. アプリの脆弱性攻撃
  6. OSの脆弱性攻撃
  7. 物理的なデバイス紛失・盗難
  8. スマホがマルウェアに感染した時の症状
  9. バッテリー消費が激しくなる
  10. 動作が重くなる
  11. アプリが勝手に強制終了する
  12. 知らないアプリがインストールされる
  13. カメラやマイクが勝手に起動する
  14. 不審なポップアップが表示される
  15. スマホがマルウェアに感染した場合の対処法
  16. ネットワークから遮断する
  17. 不正なアプリをアンインストールする
  18. マルウェアを駆除する
  19. スマホを初期化する
  20. スマホのリスクを防ぐためのセキュリティ対策
  21. 不審なリンクやメールに注意する
  22. OS・システムを最新の状態にする
  23. デバイス紛失の備えを徹底する
  24. 不要なアプリを削除する
  25. 事前にバックアップを取っておく
  26. アカウントの多要素認証を活用する
  27. セキュリティ対策ソフトを導入する
  28. まとめ

スマホのセキュリティ対策は本当に必要?

スマホのセキュリティリスクを最小限に抑えたいと考える方も少なくないでしょう。

結論から言うと、スマホのセキュリティ対策は間違いなく必要です。

個人情報の漏洩や金銭的な被害を防ぐためには、適切なセキュリティ対策が不可欠であるためです。

現代社会において、スマホは日常生活に深く根ざしたデバイスとなっており、誰もが常にスマホを携帯しています。

そんな中、スマホを狙ったサイバー攻撃が年々増加傾向にあるため、いつどこでリスクに直面するかわからない状況に置かれているのです。

銀行口座の情報やSNSのアカウント、さらにはクレジットカード情報など、重要なデータが詰まったスマホを守ることは、現代を生きる上で極めて重要な課題といえるでしょう。

適切なセキュリティ対策を講じることで、安心してスマホを利用できる環境を整えることができます。

スマホのセキュリティリスク

スマホには、多岐にわたるセキュリティリスクが潜んでいます。

以下、代表的なセキュリティリスクについて詳しく解説していきます。

マルウェア感染

スマホを利用する上では、マルウェア感染への注意が必要です。

マルウェアとは、悪意のあるソフトウェアの総称のことであり、スマホがマルウェアに感染すると、深刻な被害に繋がる可能性があります。

▼マルウェア感染の主なリスク

  • スマホの乗っ取り
  • 個人情報の流出
  • 不正な課金

感染経路として警戒すべきは、不正なアプリのインストールや悪意のあるリンクのタップです。

他のデバイスに感染する恐れもあるため、信頼できるソースからのみアプリをインストールするようにしましょう。

マルウェアとウイルスの違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】マルウェアとウィルスの違いとは?関係性や感染時の見分け方、感染時の対策を解説

フィッシング詐欺

フィッシング詐欺とは、偽のWebサイトやメールを使ってユーザーの個人情報を盗み取る手法のことです。

フィッシング詐欺による被害は深刻であり、スマホユーザーも決して油断できません。

例えば、銀行やクレジットカード会社を装った偽のメールが送られてきて、そのリンクをタップすると、本物そっくりの偽サイトに誘導されることがあります。

そこで個人情報を入力してしまった場合、その情報が悪用される危険性があるのです。フィッシング詐欺の詳細については以下の記事をご確認ください。

【関連記事】フィッシング詐欺とは?具体的な手口や被害に遭わないための対策

アプリの脆弱性攻撃

アプリの脆弱性を突いた攻撃によって、不正アクセスや情報漏洩に繋がる恐れがあります。

脆弱性とは、ハードウェア・ソフトウェアにおけるセキュリティ上の弱点のことです。以下の記事で脆弱性について解説しています。

【関連記事】脆弱性とは?発生する原因やセキュリティリスクへの対策方法を解説

特に古いバージョンのアプリを使い続けると、既知の脆弱性を悪用される危険性が増大します。

開発者は常に脆弱性を塞ぐためのアップデートを行っていますが、ユーザーがそれを適用しなければ意味がありません。

OSの脆弱性攻撃

スマホのOSにも脆弱性が存在し、攻撃者に悪用されるリスクがあります。

OSの脆弱性は、スマホ全体のセキュリティに影響を及ぼす可能性があるため、特に注意が必要なポイントです。

スマホのOSはシステムの心臓部分であり、OSのアップデートを怠ると、既知の脆弱性を突かれる可能性が高くなります。

物理的なデバイス紛失・盗難

システム面だけでなく、物理的なデバイスの紛失や盗難にも注意が必要です。

スマホを紛失したり盗難に遭ったりすると、第三者に個人情報を閲覧される危険性が高まるためです。

スマホは小型なため、ノートパソコンやタブレットよりも紛失しやすく、デバイス内には個人情報が多分に含まれています。

もしも悪意のある第三者の手にわたってしまった場合、アカウントの乗っ取りや金銭的被害など、深刻なリスクに繋がる可能性があります。

スマホがマルウェアに感染した時の症状

スマホのセキュリティリスクの中でも、特に注意が必要となるのがマルウェアの感染です。

スマホがマルウェアに感染すると、さまざまな異常症状が現れることがあります。以下のような兆候を早期に察知し、適切な対処を行うことが重要です。

バッテリー消費が激しくなる

マルウェアがスマホに常駐することで、バッテリー消費が著しく増加する傾向があります。

通常より明らかに充電の持ちが悪くなった場合は、マルウェアの感染を疑うようにしましょう。

例えば、スマホをフルに充電したはずなのに、数時間で電池が切れてしまう状況が続くようであれば要注意です。

動作が重くなる

マルウェアはスマホ内部の性能を限界まで引き出し、自己増殖を企むケースがあります。

その結果、スマホ全体のリソースを圧迫し、いつも以上に動作が重くなります。

▼特に注意が必要な症状

  • アプリの起動に通常以上に時間がかかる
  • ホーム画面の表示が遅れる
  • 操作にもたつきが生じる
  • アプリの切り替えがスムーズに行えない

これらの症状が突然現れた場合、マルウェア感染の可能性を考慮する必要があります。

ただし、スマホの使用年数や保存データ量によっても動作が遅くなることがあるため、総合的に判断することが大切です。

アプリが勝手に強制終了する

マルウェアの影響でアプリが不安定になり、ユーザーの操作とは関係なく勝手に強制終了することがあります。

特定のアプリだけでなく、複数のアプリで強制終了が頻繁に起こる場合は特に注意が必要です。

例えば、使用中のSNSアプリが突然落ちたり、ゲームアプリが勝手に終了したりなどの現象が挙げられます。

これらの症状が、アプリのアップデートや再インストールでも改善しない場合は、マルウェア感染を疑うようにしましょう。

知らないアプリがインストールされる

知らないアプリが勝手にインストールされている場合もマルウェア感染を疑いましょう。

マルウェアによる遠隔操作の影響で、ユーザーが知らない間に不正なアプリがインストールされることがあります。

特に見慣れない名前のアプリや、怪しげなアイコンのアプリがホーム画面にある場合は要注意です。

カメラやマイクが勝手に起動する

マルウェアによってカメラやマイクが不正に利用され、ユーザーの操作なしに勝手に起動することがあります。

勝手に起動したカメラやマイクは、ユーザーの行動を盗み見たり、会話を盗聴したりするために悪用される可能性があります。

プライバシーの侵害に繋がる重大な問題であるため、このような症状に気付いたら即座に対処しましょう。

不審なポップアップが表示される

不審な広告やポップアップが頻繁に表示される場合は、マルウェア感染の可能性を疑うべきです。

「あなたのスマホがウイルスに感染しました」などのポップアップは、不正なサイトへの誘導や、不審なアプリのインストール促進に利用されることがあります。

表示されたポップアップの指示に従った場合、高額な課金に繋がる可能性もあるため注意が必要です。

不審なポップアップの原因と対処法について知りたい方は、以下の記事をご確認ください。

【関連記事】「ウイルスが検出されました」と出る原因と正しい対処法を詳しく解説

スマホがマルウェアに感染した場合の対処法

マルウェア感染が疑われる場合、迅速かつ適切な対処が求められます。

感染の拡大を防ぎ、被害を最小限に抑えるためには、以下の手順に従って対応することが推奨されます。

ネットワークから遮断する

マルウェアの拡散を防ぐ第一歩として、感染したスマホをネットワークから切り離すことが重要です。

具体的には、機内モードをオンにするか、Wi-Fiとモバイルデータ通信をオフにします。

これにより、マルウェアが外部のサーバーと通信したり、他のデバイスに感染を広げたりすることを防げます。

不正なアプリをアンインストールする

マルウェアの除去には、まず不正なアプリをアンインストールすることが効果的です。

インストールした覚えのないアプリや、怪しい動作をするアプリを特定した後、速やかに削除しましょう。

アンインストールの方法は、通常のアプリと同様にアプリ管理画面から行えますが、一部のマルウェアは管理者権限を得ている場合があります。

そのような場合は、セーフモードで起動してアンインストールを試みるなど、より慎重な対応が必要となります。

マルウェアを駆除する

オフラインで利用できるセキュリティソフトがインストールされている場合、マルウェア駆除のためフルスキャンを実施しましょう。

フルスキャンでマルウェアを特定した後、削除機能でマルウェアを完全に駆除します。

信頼できるセキュリティソフトを使って、マルウェアのスキャンと駆除を行うことが重要です。

定期的なスキャンを習慣づけることで、今後の感染リスクも軽減できます。

スマホを初期化する

マルウェアの駆除が困難な場合は、最終手段としてスマホの初期化が選択肢に入ります。

スマホを初期化して出荷時の状態に戻すことで、マルウェアを強制的に消去できます。初期化を行う前に、重要なデータのバックアップを必ず取っておきましょう。

バックアップデータ内にマルウェアが潜んでいる可能性もあるため、個別にバックアップを取ることをおすすめします。

なお、マルウェアの概要や対処法については、以下の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】マルウェアとは?種類や感染経路、感染した場合の症状や対処法を解説

スマホのリスクを防ぐためのセキュリティ対策

マルウェアだけでなく、スマホのセキュリティリスクは多岐にわたります。セキュリティリスクを軽減するためには、複数の対策を組み合わせることが効果的です。

ここでは、スマホを安全に使用するための具体的な対策方法について解説します。

不審なリンクやメールに注意する

フィッシング詐欺やマルウェア感染を防ぐには、不審なリンクやメールを開かないことが極めて重要です。

送信元が不明な場合やURLが怪しいと感じた場合は、むやみにリンクを開かず即座に削除しましょう。

正規のWebサイトにアクセスする際は、直接URLを入力するか、ブックマークを利用することをおすすめします。

OS・システムを最新の状態にする

OSやシステムのアップデートを定期的に行い、常に最新の状態を保つのも効果的です。

これにより、最新のセキュリティパッチが適用され、脆弱性を突いた攻撃を防ぐことに繋がります。

多くの場合、自動アップデート機能が用意されているため、この機能を活用すると良いでしょう。

デバイス紛失の備えを徹底する

スマホの紛失や盗難に備えて、事前にセキュリティ対策を徹底しておきましょう。主に以下のような対策が有効です。

▼デバイス紛失への備え

  • パスワードや生体認証で画面ロックを設定する
  • 「スマホを探す」機能を有効にする
  • 定期的にバックアップを取る

また、リモートロック機能を事前に理解しておくなど、すぐに対応できる体制を整えておくことも重要です。

不要なアプリを削除する

使わなくなったアプリや信頼できないアプリは、速やかに削除することをおすすめします。

アプリの数を減らすことで、攻撃の対象となる範囲を狭め、セキュリティリスクを軽減できます。

特に提供元が不明なアプリや、長期間アップデートされていないアプリは要注意です。

定期的にインストール済みアプリを見直し、不要なものは躊躇なく削除しましょう。

事前にバックアップを取っておく

万が一の事態に備え、事前にバックアップを取っておくことも重要です。

クラウドストレージやPCへのバックアップを活用し、データ損失のリスクを回避しましょう。

例えば、iPhoneのiCloudで自動バックアップを有効にしておけば、スマホのデータが削除された際も安心です。

特に写真や動画、連絡先情報などの重要なデータは、複数の場所にバックアップを取ることをおすすめします。

アカウントの多要素認証を活用する

GoogleアカウントやApple IDなど、普段使っている重要なアカウントには多要素認証を設定しておきましょう。

多要素認証とは、2つ以上の異なる要素を用いて、デバイスやツールなどのログイン認証を行う方式です。

例えば、パスワードと指紋認証を併用したり、ワンタイムパスワードを利用したりする方法があります。

多要素認証を事前に設定しておけば、パスワードが漏洩した場合でも、第三者がアカウントにアクセスすることを防げます。

多要素認証の種類や導入メリットについて知りたい場合は、以下の記事をご確認ください。

【関連記事】多要素認証(MFA)とは?二要素認証・二段階認証との違いやメリットを解説

セキュリティ対策ソフトを導入する

信頼できるセキュリティ対策ソフトを導入し、マルウェアの検知と駆除を行う対策も有効です。

無料の対策ソフトでも基本的な保護機能は備わっていますが、より高度な脅威に対応するには、有料の対策ソフトがおすすめです。

有料の対策ソフトには、リアルタイム保護やフィッシング対策、不正アプリの検出など、より充実した機能が備わっています。

また、定期的に脅威データベースが更新されるため、新種のマルウェアにも対応できる点が強みです。

まとめ

この記事では、スマホのセキュリティリスク、マルウェア感染時の症状と対処法、効果的な予防策について解説しました。

スマホのセキュリティ対策は、OS・アプリの更新、不審なリンクの回避、多要素認証の活用など、日々の心がけが重要です。

また、マルウェア感染時は速やかにネットワークから遮断し、不正アプリの削除や専門ソフトでの駆除を行うようにしましょう。

より高度なセキュリティ保護を求める場合は、信頼できる有料のセキュリティ対策ソフトの導入をご検討ください。

スマホがウイルスに感染した際の対処法については、以下の記事でも詳しく解説しています。

【関連記事】スマホがウイルスに感染したときの5つの対処法|主な症状や原因も解説

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