2024.5.20改訂
GMOインターネットグループ
スピリットベンチャー宣言
我々は、スピリットベンチャー宣言を憲法や誓書のように共有・徹底し、これをベースに一人ひとりが個性を発揮します。
1995年の創業以来、我々が培ったマインドをここに宣言します。
我々は「ベンチャー」である。技術力や経営手法がクローズアップされる企業は数多くありますが、真の「ベンチャー」の優位性はスピリットの共有・徹底にあります。テクニックやスキル、マニュアルを偏重する旧来の経営手法においては、理論的に経営資源を扱ってきました。人も同様、基本的には性悪説に基づき利益と恐怖による統制が原則と考えられてきたのです。
しかしながら、もっとも根本的な経営資源である人間は、感情の生き物であり、本人次第でその生産性は数倍、さらにチームオペレーションの相乗効果を考えると数十倍もの相違が出てきます。すばらしいスピリットを共有・徹底し、グループ一丸となり大いなる夢を実現していく。真の「ベンチャー」の、他社とは違うスピード感はここから生まれます。
GMOインターネットグループの仲間は、やる気と能力がフルに発揮される真の感動集団として、人と企業と社会をつなぎ、成長していきましょう。我々が共有・徹底すべきスピリットは以下の通りです。
夢
人生を何に捧げるのか
インターネットの産業の中で圧倒的"1番"になる。
幸せになろう、成功しよう、"1番"になろう。
私たちにとっての幸せとは、心の平和、満足感、目標を達成した時の喜び。
私たちにとっての成功とは、物・心ともに豊かで、「笑顔」「感動」を産みだしながら、人生を全うすること。
私たちにとっての"1番"とは、他との比較ではなく、自分に勝つこと。
「すべての人にインターネット」
健康・精神・教養の基礎レベル、社会生活・家庭生活の実現レベル、経済の結果レベル、すべてのエリアでバランスが取れた全人を目指そう。
その全エリアにて私たちは夢を持つ。
その社会生活=仕事の夢を共有しよう。
仕事の夢は"1番"になること。
ヴィジョン
宝の山はどこにあるのか
デジタル情報革命が進行する中で、インターネットのインフラ・サービスインフラ、すなわちインターネットの"場"の提供に経営資源を集中し、多くのファンの「笑顔」「感動」と、その結果としての大きな利益を生む。
フィロソフィー
何のために存在するのか
私たちの活動はインターネットを豊かに楽しくし、新たなインターネットの文化・産業とお客様の「笑顔」「感動」を創造し、社会と人々に貢献する。
経営マインド
基本行動原理・原則
【前提】
- インターネット産業で"1番"になろう。"1番"になれないことはやらない。
- 夢、ヴィジョン、フィロソフィー、経営マインド、経営目標に賛同できる"人財"のみで組織する。
- GMOインターネットグループにあるすべての定量的目標は、55カ年計画に基づいて計画する。
- 目標達成は「目標達成10カ条」、マーケティングは「GMO流ランチェスター戦略」をベースに行動する。
- 仕事は「自問自答10カ条」、会議は「会議術10カ条」で生産性を高めよう。
- デジタル情報革命!! 数百年に一度の産業革命に遭遇したことを認識し、感動し、チャンスをつかもう!!
- 私たちがインターネットに初めてつながり、触れたあの時の感動を思い出そう!!
- 世界を見よう、そして新しい技術・新しい価値・新しいコンセプトをすべての人に使い易く便利に提供する!!
- 私たちは、『インターネットを広め、多くの「笑顔」「感動」を産む』使命を背負っていることを認識しよう。
- 私たちの提供するサービス・商品は、すべてのスペック・価格・デザインで競合より勝(まさ)り、ナンバー1でなければならない。
- 常に頭を働かそう。考えずに同じことを繰り返さない。思考停止は成長停止。
- 強いところはより強く、弱いところはナンバー1の商材を持つ。
- ビジネスは、戦(いくさ)である。誇りとナンバー1のサービスを武器に感動を売ろう。そしてお客様の笑顔の領地を広げよう。
- 企業のブランドはナンバー1サービスと誇りを持ったパートナーそのもの。
これを前提にはじめてCMや看板が効果を発揮する。 - インターネットの時代は共感の時代。変化し続け共感される人格・社格に成長しよう。
- 共感の方程式は、論理×感情。ナンバー1商品に加え、ナンバー1クリエイティブが大切。
- 会社は、仲間・株主・お客様、かかわるすべての方が幸せになるための道具です。バロメーターは笑顔です。
- お客様はもちろん、すべての方との接点で最高のおもてなしをし、ファンになってもらおう。
- 支払いの時に人格・社格が出る。お金を払うお相手にこそ、頭を下げる「商人(あきんど)の心」を持とう。
- 私たちは、物質的・精神的な幸せをつかむチャンスが目の前にあることを認識しよう。
- 人種・国籍・性別・学歴・言葉・宗教、すべての差別を排除する。実力本位。
- "1番"であり続けるために、「エンジニア」と「クリエイター」が自然と集まり、互いに切磋琢磨できるような、仕組み・環境を整備しよう。
- 「エンジニア」「クリエイター」はグループの宝。新しい価値を創造し、育てることができる仲間たちを尊敬しよう。ナンバー1商材を自社開発し、パートナーの自信と誇りにつなげよう。創る人が良いものをつくれば、売る人も守る人も楽になる。
- すべてを最高にカッコよく!美しく!気持ちよく!
【精神面】
- 事業・ものごとにはポイントがある。ポイントとはボウリングにおけるセンターピン。最小のパワーで最大の効果を得よう。
- スピード経営。ポイント集中。商いは飽きない。ポイント集中とは、ポイント以外をやらないこと。
- S・K・K・R精神を徹底する。
積極的(S) 前向きに
協力的(K) 仲間で
肯定的(K) できるから入る
楽観的(R) すべてを良い方向に考える(プラス思考) - 知識を知恵に昇華させよう。
「だからできない」ではなく「こうすればできる」と言えるポジティブ集団になろう。 - 優先順位・優先順位・優先順位。「売上向上・経費節約」、「緊急度・重要度」、2つのマトリックスで考えよう。
- 率先垂範。心が動けば、体も動く。
- 生きているのではなく生かされている。すべてのことに感謝しよう。
- 結論ファースト。
- GMOインターネットグループの仲間は皆ファミリーです。思いやりと優しさを持ち、グループ会社、仲間、パートナー、メンバーと呼ぼう。
- 困った時には早めに相談しよう。相談されたら、わかることは一言でも教えよう。
- 明るく、にこにこ、大きな声。GMOインターネットグループの特徴です。語尾をあげてテンションをアップさせよう。
- 挨拶は「笑顔」の始まり。お客様・仲間への挨拶は元気よく大きな声。挨拶でもナンバー1のグループにしよう。
- 自らが生きている喜びと、感謝され「笑顔」「感動」がある喜びを深く噛み締め理解しよう。
- 自らの間違いや失敗に気づいた時は、素直に謝ろう。
- 困難は成長のための試練である。チャンスと捉え、立ち向かおう。
【教養面】
- 企業は人を育てる場所である。
- 比較は知恵の始まり。調査しよう。研究しよう。勉強しよう。不可能は無い。
- 採用・研修・教育を全員で徹底しよう。
- メモしよう。情報・調査資料・すべてのデータはNASAシステムで、みんなと共有しよう。情報は分かちあおう。
【目標面】
- 目標とは
(1)55カ年計画に基づく売上・利益と数値化された行動
2051年に売上10兆円・利益1兆円を達成
(2)スピリットベンチャー宣言の共有・徹底
(3)結果としての「笑顔」「感動」―で構成される。 - 目標を立て、目標に向かって走る"人財"で組織する。
- 経営はすべて逆算思考。目的・ゴールから考えよう。
- 期限の無い目標は無い。期限設定と「自問自答10カ条」で作業が仕事になる。
- 期限は「今日中」「今週中」などの曖昧な表現を使わず、「何日何時何分まで」と明確に決めよう。検討中、確認中はやっていない時に使う言葉。○○中は使わない。
- 目標は数字で管理する。数字は毎日確認する。数字は毎日提供する。
- 稼いでいる金額ではなく、成長と目標達成が評価の基準。
- 目標に対して生まれた結果は、達成・未達にかかわらず自分の結果として受け止めよう。
【ノウハウ】
- 稟議あるリモートワークは武器。運動とコミュニケーションを保ち、モチベーションと生産性を高めよう。
- 既成概念にとらわれない、最新の技術・価値観・ノウハウを武器に運営する。
- 文字は少なく、言葉は簡潔に。相手の時間を奪わない。
- キャッチフレーズは13文字以内。プレゼンは直感的なビジュアルと大きな文字で。(タイトル36ポイント・本文24ポイント以上)
- すべての行動にインセンティブゲームの発想を導入しよう。
- 競合は毎日チェックしよう。差別化攻撃を仕掛けられたら、即日ミートし撃破しよう。
ミートとは、競合のスペック・価格より、少しでも優位にした商品を提供すること。
すぐに提供できない場合、期限を明確にした提供予告を発表しよう。
"茹で蛙防止!" - 広告・Webサイトの改善点、営業窓口・電話・メールに届くお客様の声・ご意見、すべてのヒントは現場にある。 報告された経営数字の異常は現場に立ち返って判断しよう。
- サービスを「集客」「利用開始」「継続」「紹介」「収益」などの[AARRR(アー)モデル]に因数分解し、数字はリアルタイムにグラフ化・可視化しよう。グラフから仮説を立て、超高速でABテストを繰り返し、改善(=PDCA)しよう。
改善スピードを改善しよう。日々0.2%の改善が1年後には2倍の成果になる。 - ネットマーケティングは戦(いくさ)である。ABテスト・競合分析に終わりなし。改善を継続し最高のクリエイティブで戦おう。
- 行動にも複利がある。紹介なき営業・FAQなきサポートは単利。複利志向で指数曲線の成長を実現しよう。
- 何かをしたら論理的かつ定量的に検証しよう(PDCAのC)。そして常に改善につなげよう。
- 自分の勘だけに頼らず、お客様・パートナーの声を聴こう。先入観にとらわれず、定量的データとアンケートで判断しよう。
- アンケートの選択肢は偶数を基本にして良し悪しを明確に聞こう。自由記述も必ず入れよう。
- ターゲットは未開の市場。組織理論・運営ノウハウを蓄積する。
- 組織が自ら動くように、仕組み・ルールを研究しよう。
- 組織力は徹底力、徹底力は組織力。
- インシデントは徹底力不足が原因。最初に徹底すべきはGMOイズムとブランドロゴ。
- 取引先との交渉は代理人経由ではなく、直接決裁権限を持つキーパーソンと実施する。
- 社外の場合は定例ミーティング、社内の場合はキープアップミーティングを設定し、スピードアップしよう。GMO流会議術10カ条を徹底し、会議の質を高め、短時間でアウトプットを最大化する。
- 人は期限の直前に仕事をする。
スピード経営の要は期限を細かく設定すること。
1時間×月1回よりも15分×月4回のミーティングの方が同じ時間でも4倍の成果になる。 - コストの見直しは、一枚一枚の原始伝票から。精算表や集計数字に頼るな。
- タイムマネージメント(優先順位)ノウハウを導入する。
- 情報の囲い込みはスピードダウンの元。
「その人にしかできない」を排除し、目標・結果・報酬、ノウハウ、すべての情報をガラス張りにしよう。 - 効率の良い方法をノウハウ化、ノウハウ集を共有しよう。メール署名、定型文、議事録、シナリオ、資料など、優れたフォーマットはグループ全体で共有し時間を節約しよう。
- 緊急時以外は電話でなく、メールCC・グループチャットで情報共有しよう。相手の時間を奪い、共有が限定される1対1のコミュニケーションは控えよう。
- チャット・SNSは絵文字やスタンプを活用し、相手に反応を伝えよう。無反応は不安・ストレスを生み、生産性が低下する。
- 人はミスをする生き物である。
ヒューマンエラーをなくすために、RPA・AIなどを使いすべて自動化しよう。 自動化できないところはGMOチェックリストを使い、ミスを最小化しよう。
同じことを2度指示されたらチェックリスト化。 - インターネット革命後半戦はAIが主役。
AIを使える組織と、使えない組織では大きな差がつく。
関連情報を学び、毎日活用し- (1)時間とコストの節約
- (2)既存サービスの質向上
- (3)AI産業への新サービス提供――につなげよう。
- グループに蓄積された経営ノウハウの活用が、成功への近道。「成功のバイブル」で秘訣を知ろう。
- ゴミ拾い、イス揃え、デスクの上の整理整頓。小さなことこそみんなで行おう。
【可能性を信じよう】
- 変化を楽しもう。あなたは必ず変化する。人は気持ちで変化する。
- ファンを増やすためには、まず自らが好きになる。表現力を磨くこと。
- 私たちには、自らが解決できる問題しか起こらない。今まで、私たちのところには100兆円の問題は起こったことが無い。私たちのところに起こる問題は、すべて「ちょっと努力が必要な」問題ばかりである。あなたに解決できない問題は、そもそもあなたには起こらない。
- アイディアは組み合わせ。消しゴム付き鉛筆も歴史に残る大発明である。
【魅力あるヒトになろう 】
- 数字は人気度(=「笑顔」の数)です。ファンを作ること。
- 感情を表現しよう。泣こう、笑おう。すべてのことに感動しよう。
- 自分・チーム・会社・グループの目標達成に感動できるようになることが大切。
- 目標達成した人には心から「おめでとう!」と声をかけよう。
- 言葉は言霊(ことだま)。知らず知らずのうちに人を傷つけてしまうこともある。言葉遣いに気を付けよう。
- 礼儀を重んじよう。礼儀は形から入り心へ通じる。目を見て挨拶・言葉遣いを徹底する。
- 人間の行動の9割は習慣である。良い習慣を身に付けよう。
このスピリットベンチャー宣言を共有・徹底し、グループ一丸となり、みんなで歴史を作ろう!
以上