環境

  • 12 つくる責任 つかう責任
  • 13 気候変動に具体的な対策を
  • 14 海の豊かさを守ろう

※当社では従業員のことを「パートナー」と称します

環境マネジメント

GMOインターネットグループ 環境方針

基本理念

私たちGMOインターネットグループは、気候変動問題及び環境汚染を含む地球環境問題への取り組みを世界共通の問題であると認識し、インターネットのインフラ、サービス・インフラを提供する企業として当社グループのサービスを通じてお客様及び社会の環境負荷低減に取り組み、脱炭素社会への転換、持続可能な社会の実現を目指します。

行動指針

  1. 低炭素社会の実現
    • 気候変動による影響の軽減や低炭素社会の実現に資する先進的・革新的サービスの開発・提供に努めます。また、事業活動においても環境負荷低減のため、継続的な改善に努めます。
  2. 自然資本の保全
    • 事業による生態系への影響に配慮し、廃棄物対策および水資源・生物多様性の保全に努めます。
  3. 法令遵守と国際的責任の遂行
    • 環境問題を重要視し、リスク低減に努めます
    • 環境保全に関わる国内法令を遵守します
    • 国際社会と協調して気候変動対策に取り組みます
  4. 教育・啓発活動
    • パートナーの一人ひとりが、環境問題の重要性を理解し、環境に配慮したサービスの改善やイノベーションの創出ができるよう、教育・啓発活動を行います。

気候変動への取り組み

気候変動への対応(TCFD提言に基づく情報開示)

1.ガバナンス

GMOインターネットグループは自らの社会的責任を果たし、持続可能な社会・環境の実現を目指すために代表取締役グループ代表会長兼社長執行役員・CEOが委員長、取締役グループ副社長執行役員・CFOがサステナビリティ担当役員となる「サステナビリティ推進委員会」を設置し、四半期に1回を目処に開催しています。サステナビリティ推進委員会は各グループ会社(サステナビリティ推進部門、コーポレート部門、事業部門)と連携して気候変動を含むサステナビリティに関する取り組みを推進し、必要に応じて取締役会・経営会議に提言を行っています。

2.戦略

TCFD提言が推奨するシナリオ分析の手法により、将来の気候変動が当社事業に影響を及ぼし得るリスク・機会を特定しています。IEAやIPCCのシナリオを参考に、当社を取り巻く自然環境や社会環境の変化を想定したシナリオを設定し、気候変動に関するリスク・機会を当社のサステナビリティ推進委員会で特定しました。

想定シナリオは1.5℃シナリオを採用しました。すなわち、脱炭素社会への移行によるCO2排出量削減に向けた動きの急速な進行により、カーボンプライシング等の規制強化、ステークホルダーの環境意識の高まりに基づくニーズの変化が顕在化する社会を想定しています。

分類 概要 期間 対応策
移行リスク 政策・法規制 炭素税の導入による事業コストの増加 中長期 ・省エネによる炭素排出削減 ・再エネ導⼊による⾃社サプライチェーンの脱炭素化推進
市場・サービス 環境負荷軽減への顧客ニーズを充足できないことによる、事業機会の喪失 中長期 ・現在提供しているサービスのGX化 ・サステナビリティ関連の新サービスの開発
評判 気候変動問題への対応が不十分と見なされることによるステークホルダーからの評価低下、採用コストや資金調達コストの増加、株価への影響 短中期 ・サプライチェーンを通じた脱炭素やお客様・社会のグリーン化の対応加速に向けた専任組織を設置し、サステナビリティ関連の活動を推進
物理リスク 慢性 平均気温の上昇に伴うデータセンターの空調負荷上昇による電力コストの増加 中長期 ・空調設備の省エネ化推進
急性 異常気象・自然災害によるデータセンターの倒壊やデータの消失、人的損害の発生による業務・サービスの停止 短中期 ・データセンター・オフィス・通信等のBCPの向上 ・データセンター施設やリモートアクセス・メンテナンス環境等の増強
機会 市場・サービス 環境に配慮した経営への社会的要請の高まりから、当社グループが提供するオンライン化、ペーパーレス化を推進するサービスへの需要の増加 短中期 ・電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」を始めとしたDX支援など「すべての人にインターネット」というコーポレートキャッチに基づいた現戦略の遂行
評判 気候変動問題への積極的な関わりによるステークホルダーからの評価や企業価値の向上 中長期 ・サプライチェーンを通じた脱炭素やお客様・社会のグリーン化の対応加速に向けた専任組織を設置し、サステナビリティ関連の活動を推進
短期:1〜3年、中期:3〜8年、長期:8〜30年

3.リスク管理

当社グループでは、気候変動を含む事業環境の変化に伴う経営目標達成の不確実性や影響(リスク)を測り、迅速にリスク対応できるよう、管理体制を整備しています。グループリスク管理本部は様々な角度からリスクを把握・分析できるよう、各部門やグループ会社との情報連携を行い、識別されたリスク及びリスク対応状況をリスク管理委員会(グループ代表補佐や関係部室長で構成されている)へ報告しています。リスク管理委員会では、重要リスクの選定や対応する責任者(リスクオーナー)を定め、対策の検討や指示等を行い、定期的に活動内容を取締役会へ報告しています。

加えて、当社は、サステナビリティ推進委員会事務局を中心に、気候変動リスクについて検討を行いました。その後、サステナビリティ推進委員会および取締役会において、当社の気候変動リスクの特定および評価について審議・決定を行いました。特定した気候変動リスクについては、全社的なリスク管理およびサステナビリティに関わるリスク管理のプロセスに組み込み、継続的にモニタリングを行っていきます。

4.指標と目標

当社グループのScope1、Scope2およびScope3のGHG排出量の経年実績は以下をご参照ください。

エネルギー使用量

エネルギー使用量

GMOインターネットグループでは、地球温暖化防止対策として低炭素社会の実現を目指し、省エネルギー活動・二酸化炭素(CO2)排出低減活動に取り組み、推進してまいります。
そのために、エネルギー使用量、温室効果ガス排出量の測定・開示・削減、エネルギー効率の改善など、気候変動の緩和策・適応策を実施します。

▼具体的な取り組み
<オフィスビル>
当社グループが入居するグループ第2本社ビル(渋谷フクラス)では、オフィス内の照明・空調については時間により自動OFFにするなどの制御管理、また外気システムを導入し冷温された空気のロスが少なくなるよう省エネに繋げています。冬場は外気冷房システムにより、外気温度が室内温度設定より高い場合に空調機からではなく、外気を取り入れることにより空調機の電力を抑えるなどの工夫も行っており省電力化による環境負荷の低減を図っています。

<サービス>
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社が提供する電子印鑑GMOサインは契約から保管まで全てオンライン上で完結できる電子契約サービスです。サービス提供を通じてペーパーレス化、物流への環境負荷軽減を促進しています。

具体的な取り組み

<リモートワークの導入>
当社グループでは2020年1月より全社でリモートワークを導入しております。
これにより、渋谷に在籍している約5,000人のうち4割のパートナーがリモートワークを実施しており、移動に伴うCO2排出量の削減やペーパーレス化等の環境保全に寄与しています。

<大規模厨房での調理方法の工夫>
渋谷フクラスに設置している「GMO Yours」は約5,000名のパートナーが利用する大規模コミュニケーションスペースで、毎日最大1,200食のランチを提供しており、調理方法の工夫により省エネに取り組んでいます。

循環型社会の推進

取り組み方針

<循環型社会の推進>
事業活動において、資源の有効利用を促進するリデュース・リユース・リサイクルの取り組みを行うことで環境負荷の低減と循環型社会の実現に貢献します。オフィスからでたゴミは厳しく分別し、廃油を含め、排出されたゴミは100%リサイクル業者に引き渡し、再利用へと繋げています。

<水資源保全>
GMOインターネットグループは、事業活動において大量の水や所定の水質を確保した水を必要とすることはありません。しかしながら、水資源の管理を環境保全上の重要課題と捉え、リスク分析、取水・排水量管理を行っています。

事業に掛かる水資源に関しては、世界資源研究所(WRI)のAqueduct Water Risk Atlasを活用し定期的に水源地の水ストレスをチェックしております。水ストレスが高いと判断された場合には、適切な対策を講じてまいります。

水使用量

地球温暖化に伴う渇水や、人口増加による水質汚染・水不足などの問題が深刻化する中で水問題への課題解決が今後ますます重要になると認識しています。
当社グループは節水による水使用量の削減や水資源の有効利用など、水環境の保全活動に努めます。

オフィス水使用量及び排出量は、2019年度1,312㎥、2020年度2,734㎥(※)、2021年度3,068㎥、2022年度4,333㎥、2023年度6,203㎥です。
(※) 2020年度における増加の理由は、グループ第2本社ビル(渋谷フクラス)の使用開始及び渋谷フクラスに設置している「GMO Yours」での調理開始によるもの
(※)2022年度における増加の理由は、コロナにおける緊急事態宣言解除に伴い①出社率があがり、ランチ、カフェの提供量が増加、②個社によるイベント、Barタイムの再開によるもの

▼具体的な取り組み
<オフィスビルのトイレ>
当社グループが入居するグループ第2本社ビル(渋谷フクラス)では、すべてのトイレに節水モデルの蛇口を採用しており、無駄な排水がなくなるようコントロールしています。
また、洗面台にて排水された水は一度ビルの地下貯水設備に集約。濾過・殺菌処理を経て便器洗浄する水として100%再利用されています。

<大規模厨房での調理方法の工夫>
渋谷フクラスに設置している「GMO Yours」は約5,000名のパートナーが利用する大規模コミュニケーションスペースで、毎日最大1,200食のランチを提供しており、調理方法の工夫により節水に取り組んでいます。

生物多様性の保全

主な取り組み

生物多様性の喪失は気候変動と同様、近年深刻化する環境問題の1つと認識しています。
持続可能な事業活動の観点からも、生物多様性保全の重要性を理解し、保全活動や影響の低減を図ります。

▼具体的な取り組み
<サステナブル・シーフードの提供>
大規模コミュニケーションスペース「GMO Yours」では、「MSC(責任ある漁業)」や「FSC(責任ある森林管理)」などサステナビリティを保証する国際的認証ラベルを取得した商品の活用を進めており、2022年8月より、MSC CoC認証を取得した持続可能な海産物(サステナブルシーフード)を取り入れたランチメニューの提供を開始いたします。
※GMO Yoursの給食委託会社である株式会社LEOCが、上記2店舗のMSC CoC認証を取得

<脱プラスチック>
「GMO Yours」では、海洋汚染につながるプラスチックごみの削減を目的として、2019年11月11日よりプラスチック製のカップとストローを原則廃止し、年間約2.5tの削減を行ってきました。また「GMO Yours」開設直後からカフェでのドリンクはマイカップ利用を推奨しており、多くのパートナーがマイカップ・マイタンブラーの利用による使い捨てごみ削減に取り組んできました。
現在、これに続く新たな施策として「使い捨てビニール袋の削減=ランチバッグ利用の徹底」を開始することになり、既に取り組んでいたものと合わせて年間4tの削減を見込んでおります。

関連コンテンツ