2014年4月22日
「GMOアプリクラウド」がOpenStackベースの新しいクラウドサービスに~効率的かつ攻めのゲーム運用に最適なクラウドサービスへと進化~
- GMOインターネット株式会社
GMOインターネット株式会社(以下、GMOインターネット)は、ソーシャルゲームの公開に最適化されたサーバーサービス「GMOアプリクラウド」(URL:http://cloud.gmo.jp/ )のサービス内容の一新およびウェブサイトの全面リニューアルを実施し、本日2014年4月22日(火)より全く新しいサービスとして提供開始いたします。
「GMOアプリクラウド」は、今後、順次新機能の拡充を実施してまいります。
【サービスアップデートの背景】
ソーシャルゲーム専用のクラウドサーバーとして2010年8月に提供開始した「GMOアプリクラウド」は、ソーシャルゲーム業界の成長と共に運用実績を積み重ね、多くのゲームデベロッパーのお客様よりご支持いただくサービスに成長しております。その一方で、ゲーム業界のトレンドの変遷と共にお客様のインフラ要件は多様化しており、「リアルタイムバトルシステムに最適な時間単位のオンデマンド課金を導入して欲しい」や「ビッグデータ分析に必要となるストレージサービスを提供して欲しい」など、より効率的かつ攻めのゲーム運用を行うためのご要望や新機能の実装を望む声が数多く寄せられるようになってまいりました。
「GMOアプリクラウド」は、ソーシャルゲーム専用のクラウドサーバーとして、よりゲーム開発・運用に最適な環境を提供し、ゲームデベロッパー様と共に成長していくため、ご要望にお応えする機能を実装するに至りました。
サービス拡充は引き続き段階的に実施し、お客様のニーズにマッチしたサービスの開発・提供を進めてまいります。
【サービスアップデートした「GMOアプリクラウド」について】
1)基盤ソフトウェアに「OpenStack」を採用
「GMOアプリクラウド」は、クラウド基盤にオープンソースソフトウェア「OpenStack」をクラウド基盤として採用いたしました。「OpenStack」は信頼性の高いクラウド環境を低コストで実現する有力な基盤として、世界中で実績を持つオープンソースソフトウェアで、これを採用した新しい「GMOアプリクラウド」は、低価格でありながら高機能・高品質なクラウドサービスの提供を実現いたしております。
2)サーバーラインアップを一新
<仮想サーバー>サーバーのスケールアップ/ダウンが容易な「外部ディスクプラン」追加
従来の仮想サーバープラン「ローカルディスクプラン」に加え、新たに「外部ディスクプラン」をご用意いたしました。「外部ディスクプラン」は仮想サーバーを起動している物理ホスト(物理マシン)とは異なるネットワーク上にあるSSD*2やストレージサービスをマウント*3してご利用いただけるプランで、異なるスペック(CPU/メモリ)のプランへディスクの付け替えを行うだけで、容易にサーバーのスケールアップ/ダウンを実現できるのが特徴です。
また、従来の「ローカルディスクプラン」においても、SSDキャッシング機能*4対応のRAIDカード「MegaRAID CacheCade」を搭載したことでI/O性能*5が飛躍的に向上し、より高速なディスクアクセスを実現しています。
*2:SSDとは、Solid State Drive(ソリッド・ステート・ドライブ)の略。ハードディスク(HDD)に比べて、書き込み・読み込みの速度が速い。
*2:SSDとは、Solid State Drive(ソリッド・ステート・ドライブ)の略。ハードディスク(HDD)に比べて、書き込み・読み込みの速度が速い。
*3:マウントとは、コンピュータに接続した外部記憶装置やディスクなどの記録メディアをOSに認識させ、利用できるようにすること。
*4:SSDをキャッシュメモリとして利用できるようにし、大容量ストレージかつ高速なデータアクセスを実現する機能。
*5:I/O性能とは、ストレージやディスクへの書き込み・読み込みの性能。
<専用サーバー> 「ioDrive2」を新たに搭載した超高速専用サーバー
専用サーバーはFusion-io社のフラッシュドライブ「ioDrive2」を搭載した専用サーバーを含め、2タイプご用意いたしました。「ioDrive2」を搭載した専用サーバーは、従来の製品に比べて書き込み(シーケンシャルライト)性能が最大で2倍近くまで向上し、大容量化と圧倒的なコストパフォーマンスを実現しています。
3) 新しい料金プラン「時間単位課金」導入〜1時間単位でスケールアウトが可能に〜
仮想サーバーの料金プランに「時間単位課金」を追加しました。ゲームのイベント開催に合わせて時間単位でスケールアウトができ、より効率のよいサーバー運用が可能となります。「時間単位課金」に比べて割安でご利用できる従来の「日単位課金」も選択可能ですので、利用シーンに合わせてお使いいただけます。
4)ストレージサービスを提供
SSDで構成され高速データ処理が可能な「ブロックストレージ」と、HDDで構成され大容量データの保管やデイリーのデータバックアップなどに最適な「オブジェクトストレージ」の2種類のストレージサービスをオプションでご提供いたします。「ブロックストレージ」は、3個までアタッチが可能で、IOPS*6はプランにより1000〜5000IOPSを保証しています。「オブジェクトストレージ」は容量無制限の従量課金制で、保管データは自動的に3つのストレージサーバーに複製保存いたします。
*6:IOPSとは、記憶装置の性能指標の一つ。一定の条件下で1秒間に読み込み・書き込みができる回数。
5) 「イメージ保存」機能を搭載〜仮想環境やストレージのバックアップ、複製が可能に〜
稼動中の仮想サーバーやブロックストレージからイメージを保存し、仮想環境のバックアップや複製が可能です。まずは仮想サーバーの「外部ディスクプラン」およびストレージサービスの「ブロックストレージ」において本機能の提供を開始し、今後は「ローカルディスクプラン」においても導入を予定しています。
6) ネットワーク環境をさらに強化
ソーシャルゲームのインフラとして重要視されるネットワーク環境については、従来のインターネット回線「10Gbps」に加え、内部ネットワーク回線も「10Gbps」へ強化しました。これにより内部ネットワークの高い安定性とスループット*7の向上を実現し、快適なネットワーク環境をご提供いたします。
*7スループットとは、単位時間あたりの処理能力のこと。
7)オリジナルのコントロールパネルがリニューアル 〜機能を追加しさらに使いやすく〜
「GMOアプリクラウド」のオリジナルのコントロールパネルがさらに使いやすくリニューアルしました。これまでの複数契約の一括管理やアカウント毎の権限設定に加え、日本、米国、韓国にあるデータセンターを全て1つの画面で一元管理できるマルチリージョン管理機能やグローバルIPアドレスの追加、各種ポート設定機能、コンソール機能が新たに拡充されています。その他にも利用状況の確認から請求書のダウンロードまでできる機能の搭載や、コントロールパネル画面をPCだけでなく、スマートフォン、タブレットでもご利用いただけるよう、レスポンシブデザインを採用するなど、細やかで便利な機能を搭載しております。
8)追加予定の機能
以下項目は順次提供予定です。今後も多数の機能追加や、ソーシャルゲーム関連サービスの拡充を予定しています。
・OpenStackベースの各種API
・WindowsOS+SQLserver
・HA(High Availability)機能 / 仮想サーバー「外部ディスクプラン」対応
・リアルタイムスペック変更 / 仮想サーバー「外部ディスクプラン」対応
・イメージ保存 / 仮想サーバー「ローカルディスクプラン」対応
・コントロールパネルからの専用サーバーの申し込み
【サービスラインアップ】
全プランの詳細はこちら(URL:http://cloud.gmo.jp/price/ )をご覧ください。
▼仮想サーバー(ローカルディスクプラン) 全14タイプ
▼仮想サーバー(ローカルディスクプラン) 全14タイプ
スペック | 価格 | |||||
タイプ名 | CPU | メモリ | HDD | 時間 | 日 | 月額 (30日換算) |
L-0102 | 1vCPU | 2GB | 80GB | 13.70円 | 274円 | 8,220円 |
L-0104 | 1vCPU | 4GB | 80GB | 19.00円 | 380円 | 11,400円 |
(省略) | ||||||
L-1632 | 16vCPU | 32GB | 960GB | 146.05円 | 2,921円 | 87,630円 |
L-1664 | 16vCPU | 64GB | 960GB | 192.05円 | 3,841円 | 115,230円 |
▼仮想サーバー(外部ディスクプラン)全14タイプ
スペック | 価格 | |||||
タイプ名 | CPU | メモリ | SSD | 時間 | 日 | 月額 (30日換算) |
N-0102 | 1vCPU | 2GB | 30GB | 9.20円 | 184円 | 5,520円 |
N-0104 | 1vCPU | 4GB | 10.80円 | 216円 | 6,480円 | |
(省略) | ||||||
N-1632 | 16vCPU | 32GB | 30GB | 67.45円 | 1,349円 | 40,470円 |
N-1664 | 16vCPU | 64GB | 90.15円 | 1,803円 | 54,090円 |
▼専用サーバー
スペック | 価格 | |||
タイプ名 | CPU | メモリ | HDD | 月額 |
D-01 | Xeon E5系 6コア×2 | 48GB | 292GB (RAID1+0)SAS | 7万8,000円 |
D-02 | Xeon E5系 6コア×2 | 128GB | 292GB (RAID1+0)SAS +ioDrive2(785GB) | 10万円 |
▼ストレージサービス
スペック | 料金 | ||||
時間 | 日 | 月 | |||
ブロック ストレージ | ストレージ領域 | 100GB〜500GBまで 100GB単位で選択 | 1.65円 | 33円 | - |
IOPS | 1000IOPS〜5000IOPSまで 1000IOPS単位で選択 | 13.50円 | 270円 | - | |
オブジェクト ストレージ | ストレージ容量 | 容量無制限 | - | - | 10円/GB |
リクエスト数 | 1000 httpリクエスト単位 | - | - | 0.50円 | |
イメージ保存 | 保存容量 | 容量無制限 | - | - | 10円/GB |
▼ネットワーク関連
スペック | 料金 | |
日 | ||
インターネット回線 | 10Gbps共有 | 無料 |
ロードバランサー | 冗長構成10Gbps共有 | 無料 |
プライベートVLAN | /24 | 無料 |
グローバルIPアドレス | IPv4アドレスを1個単位で追加可能(3個まで無料) | 20円 |
データ転送量 | インターネット回線転送料 | 13円/GB |
※データ転送量の課金上限はモバイル向けゲーム:¥30,000/月、PC向けゲーム:¥150,000/月となりますので、想定以上のトラフィックが発生しても費用を一定に保つことが可能です。
※金額はすべて税別です。
【今後の展開について】
「GMOアプリクラウド」は、ソーシャルゲーム専用のクラウドサービスとして、現在1,500タイトル超の運用実績を誇り、お客様と一緒に成長をしてきたサービスです。今回のサービスアップデートはまさにお客様の声から生まれたものであり、今後もゲームのインフラとしてニーズを満たすクラウドサービスへより進化してまいります。
また、インフラだけでなく、ソーシャルゲームの開発・運用に必要なサービスの拡充に努めると共に、ソーシャルゲームに関連する勉強会の開催やイベントへの出展を通じて、ゲーム業界を盛り上げてまいりたいと考えております。
【「GMOアプリクラウド」について】(URL:http://cloud.gmo.jp/)
「GMOアプリクラウド」は、GMOインターネットグループが2010年に実施したソーシャルゲーム開発支援プロジェクト「アプリやろうぜ!byGMO」で得たノウハウと、サービス立ち上げ当時で既に国内レンタルサーバーシェアNo.1のGMOインターネットグループのレンタルサーバー構築・運用ノウハウを活かして開発した、ソーシャルゲーム専用のクラウドサービスです。ソーシャルゲームの開発・運営に最適化された環境を業界最安値水準で提供することで、数多くのソーシャルゲーム開発会社にご利用いただいております。
【サービスに関するお問い合わせ先】
●GMOインターネット株式会社
事業本部アプリクラウド事業部 本間・神田
TEL:0120-50-6065 E-mail:[email protected]
【報道関係お問い合わせ先】
●GMOインターネット株式会社 グループ広報・IR部 細田・石井・島田
TEL:03-5456-2695 FAX:03-3780-2611 E-mail:[email protected]
●GMOインターネット株式会社 グループ広報・IR部 細田・石井・島田
TEL:03-5456-2695 FAX:03-3780-2611 E-mail:[email protected]
【GMOインターネット株式会社】(URL:http://www.gmo.jp/)
会社名 | GMOインターネット株式会社 (東証第一部 証券コード:9449) |
所在地 | 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー |
代表者 | 代表取締役会長兼社長・グループ代表 熊谷 正寿 |
事業内容 | ■WEBインフラ・EC事業 ■インターネットメディア事業 ■インターネット証券事業 ■ソーシャル・スマートフォン関連事業 |