2016年12月16日
ブロックチェーン上に分散型アプリケーションが構築できる
PaaS型のブロックチェーンプラットフォームを開発
〜「Z.com Cloud」と「ConoHa byGMO」でβ版を無料で提供開始〜
- GMOインターネット株式会社
GMOインターネット株式会社(以下、GMOインターネット)は、ブロックチェーン技術を活用したサービスの普及を図るべく、イーサリアム(※1)を利用してブロックチェーン上に分散型のアプリケーション(Decentralized Apps:以下、DApp)を構築できる、PaaS型のブロックチェーンプラットフォームを開発いたしました。本日2016年12月16日(金)より、企業向けクラウドプラットフォーム「Z.com Cloud」およびVPSサービス「ConoHa byGMO」より、それぞれ「Z.com Cloud ブロックチェーン」、「ConoHa ブロックチェーン」としてβ版を無料で提供いたします。
(※1)イーサリアム(Ethereum)とは、ビットコインの次に時価総額が大きい仮想通貨「イーサ(Ether)」での取引を行える、ブロックチェーンプラットフォーム。ビットコインと異なり、スマートコントラクト(契約)の実現やDAppの構築ができるといった特長を持つ。
【ブロックチェーンプラットフォーム開発の背景】
ブロックチェーンは、仮想通貨の一つであるビットコインの中核技術として考案された、データを複数のコンピューター(ノード)に分散して記録・保持する技術です。複数のノード間でデータを相互に監視するP2P(※2)方式により、「改ざんできない」「消えない」「停止しない(ゼロダウンタイム)」環境を低コストで実現できるとして注目されており、実際にビットコインは2009年から7年間、取引の改ざん・停止なく記録・保持され続けています。
最近では、世界の大手ITベンダーや金融機関などを中心に、ブロックチェーン技術を用いた開発プロジェクトが進行しており、その一環として、イーサリアムのようなオープンソースのブロックチェーンプラットフォームも稼動しはじめています。イーサリアムは以下の特長を持つことから、金融業界にとどまらず、物流やIoT、公文書の保管などでの応用が期待されており、様々な企業・団体で研究開発が行われています。
(※2)peer to peerの略で、専用のクライアントサーバーを介さず、接続されたコンピューター同士で直接通信を行うネットワークシステムのこと。
■イーサリアムの特長
ブロックチェーンは、仮想通貨の一つであるビットコインの中核技術として考案された、データを複数のコンピューター(ノード)に分散して記録・保持する技術です。複数のノード間でデータを相互に監視するP2P(※2)方式により、「改ざんできない」「消えない」「停止しない(ゼロダウンタイム)」環境を低コストで実現できるとして注目されており、実際にビットコインは2009年から7年間、取引の改ざん・停止なく記録・保持され続けています。
最近では、世界の大手ITベンダーや金融機関などを中心に、ブロックチェーン技術を用いた開発プロジェクトが進行しており、その一環として、イーサリアムのようなオープンソースのブロックチェーンプラットフォームも稼動しはじめています。イーサリアムは以下の特長を持つことから、金融業界にとどまらず、物流やIoT、公文書の保管などでの応用が期待されており、様々な企業・団体で研究開発が行われています。
(※2)peer to peerの略で、専用のクライアントサーバーを介さず、接続されたコンピューター同士で直接通信を行うネットワークシステムのこと。
■イーサリアムの特長
(1)スマートコントラクトの実現 |
スマートコントラクトとは、予め定められた条件を満たした際に、その契約(コントラクト)に沿って自動的に実行されるプログラムのことです。作成したコントラクトをブロックチェーン上に記録しておくことで、「商品の受け取りが完了した際にAからBに送金する」といったプログラムが自動で実行されるようになります。契約の実行内容に加え、通貨や権利の移行履歴も半永久的に記録・公開されるため、透明性が高く、電子コンテンツの貸与や権利の移行、株式・債権の授受などにも活用が期待されています。 |
(2)分散型アプリケーション(DApp)の構築 |
イーサリアムを利用することで、ブロックチェーン上に分散型アプリケーション(DApp)を構築・運用することができます。これにより、スマートコントラクトと組み合わせることで、取引の中間管理者の介在の必要なく、ブロックチェーン上のみでビジネスフローを公正に回す仕組みを構築できます。 |
しかし、ブロックチェーン技術は様々な可能性を秘めているものの、実際にサービスに組み込むには様々な課題があり、ブロックチェーンを利用したサービスはまだほとんど登場していないのが現状です。そこでGMOインターネットは、ブロックチェーン技術を活用したサービスの普及を強力にサポートするべく、より簡単にイーサリアム上にDAppを構築できるPaaS型のブロックチェーンプラットフォームを開発いたしました。
【ブロックチェーンの課題を解決する、PaaS型のブロックチェーンプラットフォーム】
GMOインターネットが開発したブロックチェーンプラットフォーム(以下、本サービス)は、イーサリアムの利用における課題を解決し、ブロックチェーン上にDAppを構築できるPaaS型サービスです。
特長1) APIによるブロックチェーン付加機能のラッピング
本サービスでは、ブロックチェーン上に付帯する、以下をはじめとする特長的な機能を包括してコントロールできるAPIを用意しています。これにより、複雑なブロックチェーン技術を活用したサービスをより簡単に構築できます。
特長2) データのアクセスコントロールが可能
ブロックチェーンは、P2P方式という特性上、透明性が高く改ざんによる不正を防げる一方で、記録されたデータが全てのノードにオープンになってしまうという課題がありました。
本サービスでは、ブロックチェーンとは別に、機密情報を保管するデータストア(データ格納領域)を設置することで、データストア内に保存したデータのアクセスコントロールを実現(特許出願中)。ブロックチェーンの各ノードにはトランザクション(取引)のハッシュ値のみが記録され、データストアに保存された機密情報などのデータファイルは、権限を与えられたユーザーだけが呼び出して閲覧することが可能です。また、ユーザーの権限管理はブロックチェーン上で行われるため、意図しないユーザーへ情報が公開されることを防ぐことができます。
特長3) ブロックチェーンプロキシを設定可能
ブロックチェーンを活用したサービスでは、サービスを利用する一般ユーザーのコンピューターも、データを記録・保持するノードの1つになります。そのため、トランザクションやプログラムの実行の度にデータが記録され、膨大なデータの保存に適していないIoTデバイスなどでは利用しづらいことが課題となっていました。
本サービスでは、ブロックチェーン上にプロキシを設定することで、ノードになっていない外部のデバイスからでも、プロキシを経由してノードに接続できるため、一般ユーザーがノードにならなくてもサービスを利用でき、IoTデバイスと連携したサービスも構築可能です。
特長4) サービス運営者がトランザクション手数料を代払い可能
イーサリアムを利用したブロックチェーン上でトランザクションやプログラムが実行される際、「Gas」と呼ばれる手数料を仮想通貨「イーサ」で支払う必要があります。しかし、一般のユーザーがこうした仮想通貨を購入することはまだ敷居が高く、サービスの利用が敬遠されてしまうことが予測されます。
そこで本サービスでは、サービス運営者が「Gas」手数料を一般ユーザーの代わりに支払うことができる仕組みを導入。これにより、ブロックチェーン技術を活用したサービスのさらなる普及を促進いたします。
特長5) コントラクトのバージョンアップが可能
イーサリアムの特長の1つであるスマートコントラクトでは、一度コントラクト(プログラム)をブロックチェーン上に記録すると基本的に変更ができないため、プログラムにバグがあった場合の対応が困難です。
本サービスは、独自のコントラクト管理システムが構築されているため、プログラムのバグやフローの変更が発生した場合に、チュートリアルに沿って作業するだけでコントラクトのバージョンアップを行えます。
本サービスでは、ブロックチェーン上に付帯する、以下をはじめとする特長的な機能を包括してコントロールできるAPIを用意しています。これにより、複雑なブロックチェーン技術を活用したサービスをより簡単に構築できます。
特長2) データのアクセスコントロールが可能
ブロックチェーンは、P2P方式という特性上、透明性が高く改ざんによる不正を防げる一方で、記録されたデータが全てのノードにオープンになってしまうという課題がありました。
本サービスでは、ブロックチェーンとは別に、機密情報を保管するデータストア(データ格納領域)を設置することで、データストア内に保存したデータのアクセスコントロールを実現(特許出願中)。ブロックチェーンの各ノードにはトランザクション(取引)のハッシュ値のみが記録され、データストアに保存された機密情報などのデータファイルは、権限を与えられたユーザーだけが呼び出して閲覧することが可能です。また、ユーザーの権限管理はブロックチェーン上で行われるため、意図しないユーザーへ情報が公開されることを防ぐことができます。
特長3) ブロックチェーンプロキシを設定可能
ブロックチェーンを活用したサービスでは、サービスを利用する一般ユーザーのコンピューターも、データを記録・保持するノードの1つになります。そのため、トランザクションやプログラムの実行の度にデータが記録され、膨大なデータの保存に適していないIoTデバイスなどでは利用しづらいことが課題となっていました。
本サービスでは、ブロックチェーン上にプロキシを設定することで、ノードになっていない外部のデバイスからでも、プロキシを経由してノードに接続できるため、一般ユーザーがノードにならなくてもサービスを利用でき、IoTデバイスと連携したサービスも構築可能です。
特長4) サービス運営者がトランザクション手数料を代払い可能
イーサリアムを利用したブロックチェーン上でトランザクションやプログラムが実行される際、「Gas」と呼ばれる手数料を仮想通貨「イーサ」で支払う必要があります。しかし、一般のユーザーがこうした仮想通貨を購入することはまだ敷居が高く、サービスの利用が敬遠されてしまうことが予測されます。
そこで本サービスでは、サービス運営者が「Gas」手数料を一般ユーザーの代わりに支払うことができる仕組みを導入。これにより、ブロックチェーン技術を活用したサービスのさらなる普及を促進いたします。
特長5) コントラクトのバージョンアップが可能
イーサリアムの特長の1つであるスマートコントラクトでは、一度コントラクト(プログラム)をブロックチェーン上に記録すると基本的に変更ができないため、プログラムにバグがあった場合の対応が困難です。
本サービスは、独自のコントラクト管理システムが構築されているため、プログラムのバグやフローの変更が発生した場合に、チュートリアルに沿って作業するだけでコントラクトのバージョンアップを行えます。
<本サービスの利用例> PaaS型のブロックチェーンプラットフォームを利用することで、以下のような様々なシーンでの応用が考えられます。 また、すでに本サービスを利用したIoTサービスの実証実験を行っており、近日発表する予定です。 ・地域通貨や電子クーポンなどの仮想通貨の構築、その取引に基づく再配分のコントラクト実行 ・閲覧権限のコントロールが必要な機密書類の管理 ・IoTデバイスなど様々な機器へのプログラム配布 ・ペーパーレスによるチケット販売サービスの効率化、偽造や転売の防止 |
【サービスのβ版を提供開始】
本日より、GMOインターネットの企業向けクラウドプラットフォーム「Z.com Cloud」もしくはVPSサービス「ConoHa byGMO」をご利用の方向けに、それぞれ「Z.com ブロックチェーン」、「ConoHa ブロックチェーン」としてβ版を無料で提供いたします。以下のサービスサイトで詳細をご確認のうえお申し込みください。
・「Z.com Cloud ブロックチェーン」URL:https://cloud.z.com/jp/products/blockchain
・「ConoHa ブロックチェーン」URL:https://www.conoha.jp/blockchain
【サービスに関するお問い合わせ先】
●GMOインターネット株式会社 ホスティング事業部 呉
E-mail:infoconoha.jp URL:https://www.conoha.jp/
●GMOインターネット株式会社 クラウド事業部 本間
TEL:03-5458-8157 FAX:03-5489-1038
E-mail:biz.cloud.jpz.com
●GMOインターネット株式会社 ホスティング事業部 呉
E-mail:infoconoha.jp URL:https://www.conoha.jp/
●GMOインターネット株式会社 クラウド事業部 本間
TEL:03-5458-8157 FAX:03-5489-1038
E-mail:biz.cloud.jpz.com
【報道関係お問い合わせ先】
●GMOインターネット株式会社 グループ広報・IR部 石井・島田
TEL:03-5456-2695 E-mail:prgmo.jp
●GMOインターネット株式会社 グループ広報・IR部 石井・島田
TEL:03-5456-2695 E-mail:prgmo.jp
【GMOインターネット株式会社】 (URL:https://www.gmo.jp/)
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会社名 | GMOインターネット株式会社 (東証第一部 証券コード:9449) |
所在地 | 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー |
代表者 | 代表取締役会長兼社長・グループ代表 熊谷 正寿 |
事業内容 | ■インターネットインフラ事業 ■インターネット広告・メディア事業 ■インターネット証券事業 ■モバイルエンターテイメント事業 |
資本金 | 50億円 |