2018年9月28日
世界最高速のマイニングソフトウェア「Cryptknocker byGMO」を提供開始
~暗号化技術ノウハウを詰め込んだ自社開発ソフトウェアで、仮想通貨事業に参入~
- GMOグローバルサイン株式会社
GMOインターネットグループのGMOクラウド株式会社の連結会社で、電子認証サービスを展開するGMOグローバルサイン株式会社(代表取締役社長:中條 一郎 以下、GMOグローバルサイン)は、世界最高速(※1)の仮想通貨マイニングソフトウェア「Cryptknocker byGMO(以下、Cryptknocker)」(URL:https://www.cryptknocker.com)を、本日2018年9月28日(金)より全世界に向けて提供開始いたしました(提供元:GlobalSign Pte.Ltd. )。
「Cryptknocker」は、GMOグローバルサインが培ってきた、PKI(公開鍵暗号基盤)をはじめとする暗号化技術と、暗号化する際のデータ処理の高速化といった、認証局ビジネスの技術ノウハウを活かして開発した、Equihash(エクイハッシュ)アルゴリズムを用いた仮想通貨(Zcash)向けのマイニングソフトウェアです(※2)。
GMOグローバルサインは、本ソフトウェアの提供を皮切りに、仮想通貨事業に参入いたします。
(※1)Zcash対応の主要マイニングソフトウェアを同条件で一定時間連続稼働させ、そのハッシュレートの平均値を比較(自社調べ)
(※2)現在検証済みの仮想通貨はZcashのみとなります(2018年9月28日時点)
【「Cryptknocker」の提供と仮想通貨事業参入の背景】
GMOインターネットグループでは、主力事業の一つとして仮想通貨事業を展開しています。2017年5月には仮想通貨売買・FX事業を、同年12月には仮想通貨マイニング事業をそれぞれ開始し、今年の6月からは、世界で初めて、最先端7nmプロセスのマイニング用ASIC(※3)を搭載したマイニングマシンを販売しています(10月末出荷予定)。
昨今、仮想通貨のマイニングは、企業のみならず個人レベルでも盛んに行われており、マイナー(マイニングを行う人)の増加に伴って主要な仮想通貨のハッシュレート(※4)も上昇傾向にあります。マイニングの方法としては、専用のASICを搭載したマシンのほか、演算処理性能の高いGPU(※5)を搭載したグラフィックボードを使用する方法も主流となっており、特に個人においては、GPUによるマイニングが多く行われています。
マイニングの成功には、こうしたハードウェアの性能はもちろんのこと、効率的に計算処理を行うためのマイニングソフトウェアの選定も重要です。現在、主要な仮想通貨の基盤に使用されているブロックチェーンには、PKIをはじめとする暗号化技術が応用されていることから、GMOグローバルサインでは、認証局ビジネスで培ってきた暗号化技術、及びそのデータ処理高速化などのノウハウを仮想通貨のマイニングに活かすべく、マイニングソフトウェアの開発を進めてまいりました。
そしてこの度、Equihashアルゴリズムを用いた仮想通貨のマイニングソフトウェアが、世界最高速のハッシュレートの実現に成功したことを受けて、本日より「Cryptknocker」として全世界に向けて提供開始いたしました。
GMOグローバルサインは、「Cryptknocker」の提供を皮切りに、仮想通貨事業へ参入いたします。
(※3)ASICとは、特定の用途向けに設計・製造された、複数機能の回路を1つにまとめた集積回路の総称。
(※4)ハッシュレートとは、マイニングする速度のこと。仮想通貨取引が行われると、世界中のマイナーが一斉に数分に渡って計算を実施。その際の1秒あたりの計算回数をハッシュレートといい、その単位をZcashの場合は「sol/s」という単位で表します。
(※5)Graphics Processing Unitの略で、高度な画像描写に必要な演算処理性能を持つ半導体チップのこと。一般的なパソコンに搭載されているCPU(Central Processing Unit)に比べ、並列かつ膨大な計算が求められる場面において高速な処理が可能。
【「Cryptknocker」について】(URL:https://www.cryptknocker.com)
「Cryptknocker」は、Zcash(ZEC)をはじめとする、「Equihash<200,9>」アルゴリズムを用いた仮想通貨向けのマイニングソフトウェアです。お客様(マイナー)は、事前にウォレットを準備しておき、「Cryptknocker」のサイトからソフトウェアをパソコンにダウンロードして起動後、poolを選択してコマンドを実行するだけで、マイニングを開始できます。マイニングに成功すると、その報酬のうち計算量の98%がお客様のウォレットへ、残りの2%が利用料(開発者報酬)として「Cryptknocker」のウォレットへ自動で入る仕組みとなっています。
■特長1)Equihashマイニングソフトウェアで世界最高速を実現
「Cryptknocker」は、GMOグローバルサインが認証局ビジネスで培ってきた、暗号化技術ノウハウの1つである高速暗号化ロジックが組み込まれており、同条件のもとでの検証では「Equihash<200,9>」アルゴリズムに対応したマイニングソフトウェアで世界最高速のハッシュレートを実現しています。
NVIDIA製のGPU(GeForce8以降)とEquihashアルゴリズムに最適化されており、NVIDIA製「GTX1070」ではハッシュレート465sol/sを記録、既存の他社ソフトウェアより最大2%のマイニング効率向上を実現しています(※6)。
(※6) Zcash対応の主要マイニングソフトウェアを同条件で稼働し、ハッシュレート平均値が最速のものと比較
■特長2)日本語をはじめ、英語・中国語でサービス展開
現在世に出ているマイニングソフトウェアの多くは英語表記のみですが、「Cryptknocker」は、日本語・英語・中国語のサービスサイトをご用意しています。また、マイニングを初めて行う方にも分かりやすいFAQも3カ国語でご用意しており、日本国内はもちろん、世界中のマイナーが安心してご利用いただける環境を提供いたします。
<サービス名について>
「Cryptknocker」のサービス名は、「暗号通貨(Cryptocurrency)」のように、「暗号」を意味する “Crypto”と、北欧に伝わっている妖精 “Knocker” を組み合わせたものです。“Knocker”は鉱山に住み、良質な鉱脈の在り処を教えてくれる、鉱夫の姿をした妖精です。「良質な鉱脈の在り処を教えてくれる」=「マイニングに縁起の良い」サービスでありたいという思いを込めています。
<サービス概要>
製品名 | Cryptknocker byGMO |
提供開始日 | 2018年9月28日(金) |
提供方法 | Webサイトでのダウンロード(無料*) *マイニング報酬から2%を、利用料(開発者報酬)として徴収いたします。 |
対象GPU | NVIDIA製GeForce8以降 (GTX1060シリーズ以降推奨) |
対象OS | Windows7以降、Linux(CentOS6/7以降、Ubuntu14.04/16.04以降) |
対象通貨 | Equihash<200,9>アルゴリズムに対応している仮想通貨 |
提供元 | GlobalSign Pte.Ltd. |
WebサイトURL | https://www.cryptknocker.com |
【「GlobalSign」とは】
世に電子認証サービスが登場し始めた初期段階の1996年にベルギーでサービスの提供を開始し、ヨーロッパで初めてWebTrustを取得した認証局です。ベルギー政府関連機関への数多くの実績を持ち、eID(※7)(BELPIC)をはじめとするベルギー電子政府プロジェクトの最上位認証局である、ベルギー政府認証局への認証を行っています。2006年にGMOインターネットグループにジョインし、政府レベルのセキュリティを、日本をはじめワールドワイドに販売展開しています。現在では、SSLサーバ証明書をはじめとした2,500万枚の電子証明書発行実績と、政府関連機関や大手企業へ多数の納入実績があります。
また、『CABF(CA/Browser Forum)』、『Anti-Phishing Working Group』に参加し、電子証明書市場のリーディングカンパニーとして積極的な活動を行っています。
(※7)eID:ベルギーの電子政府プロジェクトの一環として始まった国民ID カードプロジェクト。12歳以上のベルギー全国民に対して電子証明書入りのIDカードが配布される。
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【サービスに関するお問い合わせ先】
●GMOグローバルサイン株式会社 マーケティング部 坂井
TEL:03-6370-6500 FAX:03-6370-6505
E-mail:support-jp@globalsign.com -
【報道関係お問い合わせ先】
●GMOクラウド株式会社 社長室 広報担当 遠藤・松下
TEL:03-6415-6100 FAX:03-6415-6101
E-mail:pr@gmocloud.com
●GMOインターネット株式会社 グループ広報・IR部 石井・島田
TEL:03-5456-2695 E-mail:pr@gmo.jp
会社情報
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GMOグローバルサイン株式会社
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所在地 東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー 代表者 代表取締役社長 中條 一郎 事業内容 ■情報セキュリティ及び電子認証業務事業 資本金 3億5,664万円
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GMOインターネット株式会社
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株式情報 東証一部(証券コード9449) 所在地 東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー 代表者 代表取締役会長兼社長 グループ代表 熊谷 正寿 事業内容 ■インターネットインフラ事業
■インターネット広告・メディア事業
■インターネット金融事業
■仮想通貨事業資本金 50億円
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