2020年10月26日
日本全国から寄せられた『ハンコ』にまつわるエピソード
2万536件の中から「エピソード賞」「エピソード特別賞」発表
2万536件の中から「エピソード賞」「エピソード特別賞」発表
- GMOインターネットグループ
- GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社
GMOインターネットグループは、日本の脱ハンコを後押しするべく2020年6月25日から9月30日にかけて、「さよなら印鑑キャンペーン」を実施しました。この度、本キャンペーンで実施した『脱ハンコ』に対する賛否のご意見や、不要だと思われたハンコなどのエピソードなどをお伺いする『みんなの”無駄ハンコ実態調査”2020』にお寄せいただいたエピソード2万536件の中から、「エピソード特別賞」1名と「エピソード賞」300名を選出し、発表したことをお知らせいたします。
受賞した全エピソードにつきましては、「さよなら印鑑キャンペーン」(URL:https://www.sayonara-inkan.com )特設サイトでご紹介しております。
【総評】
本キャンペーンでお寄せいただいたエピソードは、GMOインターネットグループの「さよなら印鑑キャンペーン事務局」(GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社内)にて1つ1つ読み、各賞を選ばせていただきました。
ハンコにまつわるエピソードを見ると、「家族からプレゼントされた印鑑を、結婚や家の購入といった人生の節目に使いたい」「パスポートよりハンコが大事なのはおかしい」など、日常生活の中で利用しているハンコについてどのような点で価値を感じているか、反対にどこで見直しの必要性を感じているのかといった、賛成・反対にとどまらない様々なご意見も多く挙げられていました。具体的なエピソードだからこそ、切実なご意見や心の温まるエピソード、また、「ハンコ」だけではない問題提起も見受けられました。
これらのご意見は、実務的な面でのハンコの見直しや、文化的な面でのハンコの存続など、今後のより良いハンコのあり方を考える、一つのきっかけになるものと考えます。
集まったエピソードの分析結果は、近日公開する予定です。
【エピソード特別賞】 ■脱ハンコ賛成:身分証として確かなパスポートを提示しても、ハンコが必要な不条理を見直してほしい 「海外から帰国した。離婚してシングルマザーになり、外国人名字でなく名前でハンコを作っておいたので救われた。驚いたのは、パスポートよりもハンコを重要視され、銀行口座開設、不動産契約も全てハンコが必要だった。マイナンバーカード受け取り用に、未成年の息子達の分も、ハンコが必要らしい。パスポートで何故駄目なのか、理解不可能。今のハンコは機械で作るため、直筆サインより信用性が低い。指紋や角膜ならまだしも証明にハンコを使っている国は日本だけ。25年で20カ国をまわった海外経験から世界の現状を知っている。ハンコは日本のデジタル化の遅れや紙の無駄を増やしている(※)元凶だと思う。海外では日本が紙を無駄に使う為、森林が無駄に伐採されていると非難されている。知らないのは日本人だけ。ハンコは、おしゃれ、アートアイテムとして持てば良い。文化や歴史は、大切にすれば良い。」 |
(※)キャンペーン事務局注:「2017年、2018年世界のパルプ及び紙・板紙生産量と紙・板紙消費量」公益財団法人 古紙再生促進センター発表資料(http://www.prpc.or.jp/wp-content/uploads/sekainotoukei.pdf)によると日本は「紙・板紙消費量」世界3位、「一人当たり年間消費量」世界6位。
GMOインターネットグループでは、自然保護の観点や象牙などの密猟問題を深刻に受け止めつつも、文化的な面でのハンコ維持は支持したい考えです。
【調査概要】
調査テーマ | みんなの”無駄ハンコ実態調査”2020 |
調査期間 | 約3カ月(2020年6月25日〜9月30日) |
調査手法 | インターネットを通じたアンケート調査 |
エピソード投稿数 | 2万536件 |
エピソード比率 | 脱ハンコに賛成のエピソード 1万8,277件(89%) 脱ハンコに反対のエピソード 2,259件(11%) |
「さよなら印鑑キャンペーン」URL | https://www.sayonara-inkan.com/ |
なお、受賞エピソードのすべては、キャンペーンサイトで公開しております。
【「GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社」について】
1996年のサービス開始以来、ホスティング事業者として11万を超える法人のお客様のサーバー運用実績と国内およそ6,500社の販売代理店を有しています。2011年2月にクラウドソリューションを立ち上げ。クラウドサービス事業に本格的に参入して以降、クラウド事業に主軸を置いて国内のみならず世界へ向けてサービスを展開し、グローバル企業を含む多くの企業に最適なITインフラを提供しております。また、2007年より「GlobalSign」の電子認証サービスを、連結会社のGMOグローバルサイン株式会社を中心にベルギー、英国、米国、中国、シンガポール、フィリピン、インド、ロシア、ドバイの拠点よりグローバルに展開しております。
【「GMO電子印鑑Agree」について】(URL:https://www.gmo-agree.com/)
GMOグローバルサイン・HDが提供する「GMO電子印鑑Agree」は、契約の締結から管理までをワンストップで行えるクラウド型の電子契約サービスです。印紙税や郵送費の削減、契約締結にかかる手間の軽減や時間の大幅な短縮により、業務の効率化を実現することが可能です。国内シェアNo.1(※1)の電子認証サービスブランドで、アメリカやヨーロッパでも利用されているGMOグローバルサインの電子署名サービスと、GMOグローバルサイン・HDが20年以上に渡って提供してきたクラウド・ホスティングサービスの実績とノウハウを活かし、共同開発いたしました。
(※1)Netcraft社の「SSL Survey」より(2019年3月時点)
【参考資料:受賞エピソード(一部紹介)】
(1)脱ハンコへの賛成意見 受賞エピソード 4例
【賛成1】テレワークや業務効率化を妨げる問題
「会社での「無駄だと思った捺印」の話です。弊社では従業員の勤務表に本人の押印と上司の押印が必要です。勤務表の提出期限は月初の第2営業日と決まっており、テレワークの場合は本人も部署の上司も出社しなくてはなりません。先日はある従業員が訂正印(サイズの小さいハンコ)で押印して提出してしまい、再提出となりました。再提出の為にまた上司の押印も必要になります。総務部に所属している私が言ってはいけないのかもしれません。ですが正直「どうでもいい!」と叫びたくなりました。内容さえキチンとしていれば、押してなくたっていいんじゃないかと思ってしまいます。何でも紙に捺印で管理するのはこれからの時代に限界を感じます。中小企業では難しいのかもしれませんが、柔軟に変化していくことを願うばかりです。」
【賛成2】ハンコでは偽造や不正対策の面で不安がある
「大賛成です!緊急事態宣言の最中、相続関連の手続きで印鑑証明が必要になりました。混雑する区役所に出向くのはリスクが高いと思い、郵送での手続きをしようと思い調べたところ、住民票とは異なり、来所が必須で驚きました。しぶしぶ区役所で手続きをし、親族に印鑑証明を渡した数日後、なんと紛失との連絡が入りました。それ以外、印鑑証明だけでは効力がありませんが、技術が発達した今、鮮明に印鑑された印影を元に、印鑑が偽造されて悪用されてしまうリスクは非常に高い気がしました。早急に印鑑証明を無効にしてもらおうと思うも、連絡が入った日曜日には区役所はやっていません。
不動産登記などの高額な取引で必須の実印に対して、キャッシュカードやクレジットカードに遠く及ばない危機対応に驚然としました。幸い、後日、印鑑証明は出てきたのですが、一度、登録を廃止して、必要時にのみ再登録しようか検討中です!!!」
【賛成3】業務を効率化して、不要なストレスを無くしたい
「ハンコのために仕事が遅くなっていることが非常にストレスです。例えば見積書を発行しても、捺印するために一度書類を印刷。そして丁寧にハンコを押した後にわざわざスキャンでパソコンに取り込んで、pdfの見積書をお客様に送ります。
これだけで、「データ→紙→データ」という無駄な変換作業が発生して時間がかかります(たまに起こる印刷トラブル!)。そして極めつけがお客様から届く発注書。これもまたパソコンで作成された書類が印刷された後に捺印され、スキャンしたもの。ひと昔のワープロじゃいないんだから。。みんなもっと楽になろう!」
【賛成4】遠隔地や入院中でも、ハンコのために移動する必要があるのか疑問
「母が先日ガン治療のために入院しました。もう何度目かの入院です。治療のかいがあり、今度の入院で最後になると思います。ですが、その入院手続きで保証人の判子がなかったのです。もう何度も入院しているし、毎回同じ保証人。そして、その病院までは電車で片道二時間半もかかるのです。それを訴えると、近くのイオンで判子を購入してもよいからと言う事務員さん。中々ない名字なので、判子は購入せずに、翌日わざわざ病院に出向き、判子を押して帰宅しました。
コロナの危険性がある中、移動し、治療の必要な病院に出向くまで必要な事なのか、それほど判子が必要なのかともやもやした気持ちでいっぱいになりました。保証人が病院に出向くことができればよいですが、一人で遠方から治療に来てる方もいます。アマゾンで買うのでしょうか。どこにでも売っている判子にそれほど信頼性があるものなのかと一考した日でした。」
(2)脱ハンコについての反対意見 受賞エピソード5例
【反対1】家族からプレゼントされたハンコを押す時には気持ちが籠る
「印鑑を押す時にグッと力を入れて押します。自分が購入やなにかを決めたこと、責任を感じながら押印していると思っています。女の人は結婚で苗字が変わりますが、その為母は成人する時に私と姉に特注で名前の印鑑を作ってくれました。独身時代から使っている自分の口座などはその印鑑を使用しています。」
【反対2】娘に苗字ではなく名前のハンコを記念品として使いたい
「私は二人姉妹です。先見性のある母は将来を見越して、私と妹に印鑑を作ってくれました。それは、それぞれの「名前」の印鑑。丁寧な手彫りです。それを使用して銀行の通帳も作ってくれました。結婚して苗字が新しい姓になっても、印鑑登録はそのままで、名前の変更届のみで済みました。もう、「名前」のハンコは、作ってから何十年も経過していますが、しっかりした品質のものだったと思います。今でも、現役で活躍中です。持ち手はくすみ、汚れもついてしまいましたが、味わい深いです。捺印の度に母を思い出す、大切な一品です。そして、私にも二人も娘が産まれました。母が私たちにしてくれたように、娘たちにも「名前」の印鑑を作りたいと思っています。」
【反対3】ハンコ職人の技術は引き継いだ方がいい
「ハンコ職人の方が困ってしまうのではないでしょうか?技術や伝統が引き継がれなくなることに不安を覚えます。印鑑は使う頻度は少なくとも記念に持っているのもいいと思います!でも確かにハンコレスになれば正直楽です!」
【反対4】電子化は便利だけれどライフイベントにはハンコも使いたいので、両方対応してほしい
「気軽さと便利という面では賛成します。しかし、重要な書類を吟味するとき、自分の思いがこもったハンコを押すことにも意味があると思う。結婚したとき、家を買ったとき、離婚したとき、家族が増えたとき、宝くじが当たったとき、仕事で成功したとき、人生の大切な場面にはハンコがありました。家族が増えて、自分の子どものハンコを作った時は、家族が増えたと実感しました。実印は必要なのではないでしょうか?不易と流行というように、無くしてはいけないものもあると思います。両方が残る世界だといいなと思います。」
【反対5】現在の業務フローは手書きが多く、電子化に対応していないので、印鑑が必要
「印鑑には賛成します。私は普段医療職をしています。医療職では書類作成も手書きで行うことが多々あり、誤字を訂正する際に訂正の印鑑が必要となります。本人が書いたという証明にもなり、印鑑は必要不可欠ではないかと考えております。」
-
【報道関係お問い合わせ先】
●GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社
社長室 広報担当: 遠藤・松下
TEL:03-6415-6100 E-mail:pr@gmogshd.com
●GMOインターネット株式会社
グループコミュニケーション部
広報担当: 石井
TEL 03-5456-2695 E-mail pr@gmo.jp
会社情報
-
-
GMOインターネットグループ
-
株式情報 東証一部(証券コード9449) 所在地 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー 代表者 代表取締役会長兼社長 グループ代表 熊谷 正寿 事業内容 ■インターネットインフラ事業
■インターネット広告・メディア事業
■インターネット金融事業
■暗号資産事業資本金 50億円
-
-
-
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社
-
株式情報 東証一部(証券コード3788) 所在地 東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー 代表者 代表取締役社長 青山 満 事業内容 ■クラウド・ホスティング事業
■セキュリティ事業
■ソリューション事業資本金 9億1,690万円
-
※記載されている会社名、製品名は、各社の商標、もしくは登録商標です
Copyright (C) 2020 GMO GlobalSign Holdings K.K.All Rights Reserved.