アメリカの現地法人GMO-Z.com Trust Companyとアンカレッジ・デジタルが提携
日本円ステーブルコイン「GYEN」を機関投資家向けに提供開始

　GMOインターネットグループ株式会社（代表取締役グループ代表：熊谷 正寿）の連結会社で、アメリカの現地法人であるGMO-Z.com Trust Company, Inc.（CEO：中村 健太郎　以下、GMO Trust）は、本日日本時間2022年9月13日（火）より、Anchorage Digital（以下、アンカレッジ・デジタル）との提携を行い、アンカレッジ・デジタルの機関投資家向けに、米銀行法規制を遵守した日本円ステーブルコイン「GYEN」の提供を開始いたします。

　なお、「GYEN」は、日本国外で流通するものであり、日本国内居住者への販売は対象外となります。

【背景と概要】

　GMO Trustが提供する「GYEN」は、ニューヨーク州金融サービス局（NYDFS）による認可を受けた、米銀行法規制を遵守した日本円ステーブルコインです。法定通貨と1対1の交換レートで発行・換金が可能となっています。

　価値の裏付となる資産の証明は、外部の公認会計士が行っており、連邦預金保険公社（FDIC）の被保険銀行に保管されている法定通貨による裏付けがされていることを公的な監査により証明した上で、毎月監査レポートを通じて開示しています。

　一方、アンカレッジ・デジタルは、暗号資産カストディと暗号資産取引を主とする暗号資産プラットフォームを展開する、アメリカ政府公認のデジタル銀行です。機関投資家に向けて様々な暗号資産関連サービスを提供しています。

　GMO Trustとアンカレッジ・デジタルは、世界経済の主要な原動力であり、デジタル資産を幅広く活用しているアジアの機関投資家へのサービス提供拡大を目的として、この度の提携開始に至りました。今回の提携開始を受け、アンカレッジ・デジタルの機関投資家向けに「GYEN」の提供を開始します。

　GMO Trustとアンカレッジ・デジタルは、本提携を通じて機関投資家と日本円の新たな接点を提供するとともに、安全資産と位置付けられる通貨の一つである日本円の取引機会拡大に貢献してまいります。

【提携に関するコメント】

■アンカレッジ・デジタル 共同創設者兼プレジデント　ディオゴ・モニカ（Diogo Mónica）氏のコメント
　「GYEN」は、私たちが長い間望んでいた素晴らしいサービスです。規制に準拠したステーブルコインである「GYEN」は、より迅速な決済やアクセスのしやすさ、安定した価格の実現を通じて、円通貨のグローバル競争力を高めてくれます。日本円と1対1の交換レートでご利用いただける新たなステーブルコインをお客様に提供できることを嬉しく思っています。

■GMO-Z.com Trust Company, Inc. CEO 中村 健太郎のコメント
　アンカレッジ・デジタルは、規制を遵守した暗号資産カストディと取引業の大手企業であり、「機関投資家やトレーダーがステーブルコインを効率的なデジタル資産として受け入れている」という認識を私たちと共有しています。

　この度、高まっている機関投資家のニーズに応じて柔軟にプロダクトを改善し、グローバル規模で機関投資家を引きつける力を備えている、アンカレッジ・デジタルを提携先として決めました。本提携を通じて、規制を遵守したステーブルコイン「GYEN」のグローバル展開を共に促進できることを嬉しく思います。

【アンカレッジ・デジタルについて】（URL：https://www.anchorage.com/）

　2017年に設立された、米連邦法規制を遵守した暗号資産カストディと暗号資産取引を展開する暗号資産プラットフォーム企業です。アメリカ政府公認の暗号資産銀行であるアンカレッジ・デジタルは、機関投資家に暗号資産の安全な保管、規制遵守、幅広い取引銘柄や顧客サービスを提供しています。

　これまで、アンドリーセン・ホロウィッツ、GIC-シンガポールの政府系ファンド、ゴールドマン・サックス、KKR、Visaなどの有力機関から資金提供を受け、30億ドル以上の評価を受けています。