2024年11月29日

【AI vs.リアル】ふるさと納税ポイント廃止に関する調査を実施
~AI予測と実際のデータを比較分析~

  • GMOリサーチ&AI株式会社

 GMOインターネットグループで、インターネットリサーチ事業を展開するGMOリサーチ&AI株式会社(代表取締役社長:細川 慎一 以下、GMOリサーチ&AI 略称:GMO-R&AI)は、2025年10月から実施予定の「ふるさと納税ポイント付与廃止」に関連する調査結果を発表しました。
 また、本調査では、最新AI技術「ChatGPT-4o」にも質問を投げかけました。AIによる予測結果と実際のアンケート結果を比較し、AIの可能性と現実の違いを明らかにしました。また、なぜそのような結果になったのかについてもAIに聞き、AIが得意とする予測経路もあわせて分析しました。

【調査サマリー】
• 人気の返礼品:AIは肉、米、果物などが上位にランクインすると予測。実際の利用者の嗜好を的確に捉えた。
• 認知度:AIはアンケート対象者の40%が「ふるさと納税ポイント付与廃止」を認知していると予測。実際は67.3%と、予測と大幅な差があることが判明。
• 継続意向:AIは、ふるさと納税ポイント付与廃止後も寄付を継続する割合が50%と予測し、実際の調査結果とほぼ一致していた。

■調査概要
• 調査テーマ:ふるさと納税に関する自主調査
• 調査地域 :日本国内
• 回答者数 :6,000名 (本調査 1,738名)
• 調査対象 :ふるさと納税をおこなったことがある15~59歳の男女
• 調査期間 :2024年11月13日~2024年11月15日
• 調査方法 :オンライン調査

■調査記事
ふるさと納税に関する記事は、以下infoQの記事コンテンツ「Qプラス」にて閲覧可能です。
https://infoq.jp/qplus/archives/175 

【調査結果】

■人気の返礼品ランキング
・調査での質問内容:過去選んだことのある食品の返礼品について当てはまるものをお選びください。
・AIへの質問内容:返礼品で人気のカテゴリー上位5位を予測してください。人気度はふるさと納税の経験者が、過去選んだことのある返礼品の割合で表してください。

 「各カテゴリーの割合には若干の差異が見られましたが、順位についてはAI予測が的中しました。なぜ順位を予測できたのかAIに聞いてみました。

 AIの回答:総務省や各ふるさと納税サイトの人気返礼品ランキングや傾向を参考にし、利用者のニーズを予測しました。

 比較的ネット上での情報が多く、得意分野だったようです。


■「ふるさと納税ポイント付与廃止」の認知度
・調査での質問内容:2025年10月以降、ふるさと納税に関連するポイント付与が廃止されることを知っていますか。
・AIへの質問内容:2025年10月以降、ポイント付与が廃止される制度変更についての認知度を予測してください。

 実際の調査ではAI予測と大きな相違が見られました。理由を聞いてみましょう。

 AIの回答:ポイント付与廃止のニュースが全国規模で報道されていた可能性を軽視しました。ニュースメディアやふるさと納税プラットフォームが積極的に情報を発信していたことで、利用者に広く浸透していたと考えられます。

 このように、どの経路からどの量で情報が広まっているかによって、認知度の予測精度が異なってくる可能性があります。特にオフラインで広まっていくような情報にはより差が出てくると考えられます。

■「ふるさと納税ポイント付与廃止」後の継続意向
・調査での質問内容:2025年10月以降も、ふるさと納税を続けますか。
・AIへの質問内容:2025年10月以降、ポイント付与が廃止された後の傾向を予測してください。

 継続の意向を表す「これまでと変わらず続ける」「続けるが申し込む自治体を減らすかもしれない」「続けるが寄付額を減らすかもしれない」の3項目について、AIの予測と実際の調査結果の誤差が5ポイント未満に留まり、高い精度が確認されました。前問の認知度については予測の精度が高くありませんでしたが、継続意向についてはなぜ高い精度で予測ができたのでしょうか。

 AIの回答:ふるさと納税利用者の主な動機は、返礼品と税控除という基本的な制度のメリットにあることを理解しています。そのため、ポイント還元の停止による影響はあるものの、制度自体をやめる人は少数派になると予測できました。

 ポイント還元が付加価値であるというAI理解が、正確な予測につながった結果となりました。

【総論】

 本調査を通じて、AIが利用者の嗜好を予測する精度の高さが確認される一方で、情報伝達経路や心理的要因に関連する予測の課題も明確になりました。また、ふるさと納税のポイント廃止は寄付者の行動に一定の影響を与えることが予測されるものの、制度そのものの魅力によって継続する意向が強いことも確認されています。
 GMOリサーチ&AIでは、今後もAIと調査データの活用を通じて、より精度の高い分析と意思決定支援を目指していきます。

【GMOリサーチ&AIについて】

 GMOリサーチ&AIは「想いを、世界に」をフィロソフィーに掲げ、企業と生活者の関係の再構築を実現する、新しいマーケティング・ソリューション・プラットフォームを普及させる事業を展開しています。
 世界130以上(※)の国と地域での消費者にインターネットリサーチが可能なパネルネットワークとAI技術を活用して、日本のみならず世界各国の企業から調査依頼を受けています。
(※)2024年7月時点 提携パネルを含む

  • 【サービスに関するお問い合わせ先】

    ●GMOリサーチ&AI株式会社
     プラットフォーム本部 今成
     TEL:03-5459-5565
     E-mail:[email protected]

  • 【報道関係お問い合わせ先】

    ●GMOリサーチ&AI株式会社
     グローバル経営管理本部 森 まゆあ
     TEL:03-5962-0037(代表)
     E-mail:ir@gmo-research.ai

    ●GMOインターネットグループ株式会社
     グループ広報部 PRチーム 倉田
     TEL:03-5456-2695 
     お問い合わせ:https://www.gmo.jp/contact/press-inquiries/

会社情報

  • GMOリサーチ&AI株式会社

    株式情報 東証グロース(証券コード3695)
    所在地 東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー
    代表者 代表取締役社長 細川 慎一
    事業内容 インターネットリサーチ事業
    資本金 2億9,903万円
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