2017年10月24日
ビットコインマイニング事業でICOを活用
次世代マイニングボードの販売についてトークンセールを検討開始
- GMOインターネット株式会社
GMOインターネット株式会社(以下、GMOインターネット)は、仮想通貨の採掘(ビットコインマイニング)事業において計画している「次世代マイニングボード」の外部販売を目的として、来年度内を目処にトークンセール(ICO)(※1)の実施を検討開始いたしました。次世代マイニングボードを購入する手段としてトークンを発行する方針です。
(※1)トークンとは、ブロックチェーン上で発行・管理される、独自のコインもしくはチケットのようなもので、発行者が独自に特典を付けることで価値を持たせられる。そして、トークンセール(ICO)とは、企業や個人などのプロジェクトがトークンや独自の仮想通貨を発行・販売することで資金調達する仕組みのこと。ICOに際し発行されるトークンの購入には、仮想通貨が使用される。ICO は、Initial Coin Offering(イニシャル コイン オファリング)の略。
【GMOインターネットの仮想通貨の採掘(ビットコインマイニング)事業について】
ビットコインの採掘(マイニング)を行うためには、高度かつ膨大な計算処理が可能なコンピューターと、その稼働と冷却を行うための安定した電力の確保が必要となります。そこでGMOインターネットでは、マイニング事業への参入に向けて、以下を自社で用意するべく準備を進めています。
(1)マイニングを行う高性能のコンピューター「次世代マイニングボード」を実現するべく、半導体設計技術を持つパートナー企業と共同で、最先端の7nm(※2)プロセス技術を活用した半導体チップ(マイニングチップ)の研究開発を進めています。既存の同一性能のマイニングマシンと比較して大幅な省電力(500W以下)を実現できるうえ、計算性能においては1チップ当たり10TH/s(※3)を実現できる設計になっております。
(2)電力供給の面では、再生可能エネルギーの豊富な北欧に「次世代マイニングセンター」を設置することにより、クリーンで安価な電力を調達することで、コストを抑えた施設の運営を可能にします。
また、(2)の施設の準備が整った後、2017年12月末を目処に、本格参入に先駆けて既製品のマイニング用コンピューターを用いたマイニングを開始いたします。
なお、自社開発する「次世代マイニングボード」については、本事業の開始後に、一部外部への販売を行うことを検討しております。
(※2) nm:ナノメートル。10億分の1メートル。100万分の1ミリ。
(※3) TH/s:「TH」はテラハッシュ(ハッシュ計算量の単位)。「TH/s」は、1秒間に行うハッシュ計算量を表す単位のこと。
【「次世代マイニングボード」トークンセール実施の検討について】
この度GMOインターネットは、一部外部向けの販売を計画している「次世代マイニングボード」の販売において、来年度内を目処にトークンセール(ICO)の実施について検討することといたしました。
本トークンセールは、資金決済に関する法律や金融商品取引法をはじめ、現行法制度の下で適用される法令を適切に検討し、トークンの購入者の保護及び各ステークホルダーの利益に十分配慮した設計で実施するよう協議を進めてまいります。
【ビットコインマイニング事業の展開】
GMOインターネットでは、ビットコインのマイニング事業において、まずは2018年4月(予定)から自社マイニングを開始するほか、自社での稼働状況に応じて以下を計画しています。
(1) クラウドマイニング事業(検討中)
個人や事業者の方が手軽にマイニングに参入していただけるサービスで、「次世代マイニングセンター」のマイニングリソース(計算量)を販売し、購入いただいたリソースに応じてマイニングの報酬をお支払いする仕組みです。マイニングを行うための設備投資・運用が難しい個人や事業者でも、少額からマイニングに参画していただける内容を検討しています。
(2) 次世代マイニングボードの販売(検討中)
マイニングチップを搭載したマイニングボードは製造後、「次世代マイニングセンター」で使用するだけでなく、一部外部への販売を行うことを検討しております。
(3) GMOコイン株式会社への仮想通貨供給
当社グループ会社であるGMOコイン株式会社(仮想通貨交換業登録番号:関東財務局長 第00006号)に対し、マイニングされたビットコインをはじめとする仮想通貨を供給する予定です。これにより、GMOインターネットグループとして、仮想通貨市場の多様性やリクイディティ向上に貢献してまいります。
ビットコインは、世界でやり取りされている直近の取引内容を一定時間ごとに、ネットワーク上に分散保存されている取引台帳(ブロックチェーン)へ追記する仕組みで成り立っており、この追記作業を「マイニング」といいます。マイニング作業は、取引台帳のデータとの整合性を取りながら正確に追記していく作業のため、膨大な計算処理が求められます。そのため、世界中の有志がコンピューターリソースを一つの巨大な取引台帳として共有し、追記を行っています。そしてこの追記に一番初めに成功すると、報酬としてビットコインが支払われます。こうしたビットコインのマイニング事業を行うためには、高度かつ膨大な計算処理が可能なコンピューターと、その稼働と冷却を行うための安定した電力の確保が必要となります。
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【報道関係お問い合わせ先】
●GMOインターネット株式会社 グループ広報・IR部 石井・島田
TEL:03-5456-2695 E-mail:pr@gmo.jp
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